机の上での作業~スタッフMの場合~

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机の上はものを書いたりイビキをかいたりするだけの空間ではありません。 

大切なものを大切に扱い楽しむための、個人で持てる最小の趣味の空間だと思います。

その一つに靴磨きがあります。

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帰宅するたびブラシ掛けだけは欠かさず行なうようにしておりますが、10回程度履いたらクリームなどを使う靴磨きのフルコースをすることに決めています。

この作業は決して義務的に行っているわけでは無くて楽しいからやっているという感覚で、革を傷める心配がなければもっと頻繁に行ないたい。

着古した綿のシャツを切り取り指に巻きつけ、レザーローションを含ませ古いクリームを取っていく作業が好きです。

人がお風呂に入るように靴の汚れや疲れを取り去ってあげるような感覚ですね。

誰かが言っていたことですが、靴を磨くときは自分の親の背中を流してあげてるような気持ちでやると良いそうで、なんだか分かる気がします。

靴クリームを指で直接伸ばし豚毛のブラシで磨く作業が好きです。

冬のからっ風で粉の吹いた頰にクリームを塗っている時の感覚に似ていて、みるみる健やかな状態になって行く様子がわかり嬉しくなります。

誰かが言っていたことですが、靴が健やかであれば気分も健やかであるらしく、これもなんだか分かる気がします。

コーデュロイとシープスキンのグローブで磨き上げる作業が大好きです。

靴が美しく輝き、磨き上げた達成感とともに心がとても明るくなります。

この作業が終わる時はいつも次に履く時のことを考えてワクワクしてしまいます。

お出かけしたくなってしまいますね、洒落た格好をして。

誰かが言っていたことですが、お洒落は足元からだそうで、おそらく誰もが分かる気がすると思います。

お気に入りの物を手入れして長く大切に使う心は靴にも万年筆にも通じる共通の思いやりで、もし不具合が現われたら心配で気が気でなくなる。

そうならないためにも日頃のメンテナンスは重要で、靴の毎日のブラシがけは万年筆を毎日少しでも使ってインクを通してあげる事に似ており、靴磨きは万年筆の洗浄にあたる基本的なメンテナンスだと思います。

手元と足元の大切なものを、私は机上で楽しく愛でたいと思う。

 

 

 

机の周りの道具~スタッフKの場合~

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机の周りの道具・・・。ずっと自分のデスクを持って仕事をすることに憧れていました。

そして念願のデスクが与えられましたが、いざ持って見ると意外と構っている時間はなく、成り行き任せの机周りになっています。

でもその中で気に入っているのが「ミニマムな道具」です。

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これはSMOKEの5×3カード用木箱&倉敷意匠の小箱。

倉敷意匠の小箱はサイズ感がたまらなく好きなのでどうしても使いたかったのです。カード用木箱と並べてみたら奇跡のフィット感!ほぼ同じ大きさでした。これを見ているだけでニヤニヤします。

とはいえ入手したもののこの小ささ、何に使うか悩みましたが、どーーーしても毎日触りたかったので、小さい文具やこまごましたものを集めて収納してみました。

ミニサイズのテープのり、修正テープ、付箋、タグ付きクリップ、シャチハタ認印&訂正印。ルーペにカートリッジも少々、お裁縫セットまで入っています。

5×3の情報カードは、お電話やFAXでご注文いただいたお客様の控えを収納しています。

RIMG4066.JPG木製シリーズはまだ広がり、となりにはコンプロット4ミニ、文具箱の正方形用スタンドと続きます。

もちろん正方形ダイアリー用なので、マンスリー、ウイークリー、デイリーとインクノートを数冊入れてもまだ余裕があります。

RIMG4069.JPGRIMG4070.JPGコンプロットオープン!(またこれか)。オレンジ軸のドルチェビータは、ホームページでのお買い物の方へ送る封筒の宛名を書いているのですが、これが結局一番使っている気がします。

用途が決まっていると言うことは強いですね。

 自分のサイズが大きいからか、道具やケースはミニマムなものにどうしても憧れてしまうのでした・・。

 

 

 

 

机の周りの道具

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今月のテーマは「机の上での作業や道具の紹介」です。

各人机での作業に使う道具などをご紹介します。

 

特に自慢できる道具を持っていないことに気付きました。

ありきたりのものを満足して使ってきました。

もともと道具は少ない方がいいと思っていました。道具にこだわらないのは、その行為自体に集中していて、良いことだと思っていた。

その反面危機感や向上心のなさも表していると思うとあまり良いことではないのかもしれません。

道具で唯一こだわったのはペン先調整機です。

さすがにお客様に直接関わる仕事道具なので、こだわらないといけないものだと思っています。

出張販売をしたいと思い始めた一昨年、携帯できる機械の開発をしないといけないと思い、大先輩に連絡して、機械製作会社の技術者の方を紹介してもらいました。

こだわりをいろいろ伝えて、思った通り以上のものを作っていただきました。

右側の小径のヤスリが粗研ぎと仕上げて用のバフ、左側の大径のヤスリがゴム砥石で、磨いたり当たりをつけたりします。

無機質な見た目とともにすごく気に入っていて、操作性もとても良いと思っています。

今年は出張販売が多く、このペン先調整機をコーナンで買った機械運搬用のジュラルミンのケースいれて、それをカートに載せて持ち運んでいます。

20kgくらいあって、なかなかの重さなので、なるべくエレベーターやエスカレーターを乗りたいと思いますが、どこの街も完全なバリアフリーには程遠いことがよく分かります。

この機械を持って市バスには乗りたくないし、混んだ電車には絶対に乗りたくない。さすがに東京での出張販売の時には混んだ電車に乗らないように気を付けたし、空港からはリムジンバスに乗って行き来しました。

重くてかさ張るので機内に持ち込めず預かりになって、カートから外すのがとても面倒くさいだけど、重い荷持つを預けて、空港内をウロウロできることが嬉しかった。(Y)

夏の風物詩~S等氏の場合~

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日本の夏の風物詩といえば、「ガリガリ君」ですが、最近は売り切れが多くあまり見かけません。他の風物詩では、「妖怪」です。「妖怪」は日本が誇れる文化です。

本当は風物詩は「怪談」なんでしょうが、以下大目に見てくださるようにお願いします。

日本には自分たちの違う異形のものを排除するのではなく、逆に面白がってそのまま受け入れ、文化にしてしまう器の大きさがあります。

日本の「妖怪」は歴史的には確か平安時代の蒔絵か何かに書かれていたのが最初だったと記憶しています。

その後、妖怪はどんどん種類が増え、面白くなっていきました。

またそこに日本独特の哲学が絡んだ昔話がいくつかあり、そのうちの一つは日本昔話でもアニメ化されていました。

ある村に女の妖怪がいました。それを退治しようとした、数多くのお坊さんが殺されました。

ある日、一人のお坊さんが村にやってきました。

村の人たちは止めましたが、そのお坊さんは妖怪の出るお寺に泊まることにしました。

その夜やはり妖怪が出ましたが、この時、このお坊さんは今までのお坊さんと違うことをしたのです。

今までのお坊さんは、その妖怪を退治しようとして法力(という迷信)で戦って殺されていましたが、そのお坊さんは妖怪と話をしたのです。そして妖怪がなぜ人を殺していたのかをよく聞いて、その上で説教をし、更生させたのです。

その後、その妖怪はそのお坊さんの弟子になり、自分が殺した人たちへの償いをしたということです。

この話の由来は、おそらく仏教の釈迦と多くの人を殺した犯罪者の話だと思います。(なので実際はインド的)

 

鬼平犯科帳で有名な長谷川平蔵は、江戸時代に多くの犯罪者から恐れられていたものの、犯罪の背後にある原因を理解し、犯罪を事前に食い止めるために、当時、江戸幕府が作ったお台場にある世界初の犯罪者更生施設の責任者となり、自ら犯罪者の身元引き受け人となり多くの人を更生させています。

日本人が世界的に優れている理由の一つとしてあげられるのは、排他性がなく、相手を理解しようとする器の大きさだと思います。

今日の日本社会では滅多にお目にかからなくなりましたが、そうした人たちが日本の土台を作って来たのだと思います。

日本の器の大きさは海外にいると、逆によく見えます。

例えば、男女平等というのは西洋社会独特の習慣で、日本では昔は存在していません。(制度としては存在していますが、実質的に機能していませんでした。)

一方、西洋社会では昔は女性は所有権の対象でした。

明治時代に近代化を目指した明治政府は余計な思想も日本に入れ、その時、女性は男性の後ろ三歩を歩くということになったと思います。

 

*ところでPen and message.では、女性の後ろを男性が3歩下がって歩かなければならないので、(K保ルール・その1) 江戸時代と同じでございます。

2018年08月28日01時07分03秒.pdf000.jpg

 

夏の風物詩~スタッフMの場合~

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夏といえばかき氷でしょう。異論は認めません。

暑い毎日を強いられる夏の一服の涼。これ以上の贅沢はありません。ハーゲンダッツをのぞいて。

最近はインスタグラムなどのSNSにアップする写真としても人気がある様でかき氷の人気が上昇しているそうですね。

親譲りのひねくれ者で、みんなが好きなものになかなか好感が持てずにいます。

インスタ映えを理解しようとしない、イチゴメロンブルーハワイに宇治金時など古くから親しまれる味以外を受け付けない。

そして溶けて消えゆく定めのものに1000円以上を払いたく無い。

これが私のかき氷に対する信念です。

IMG_7238.jpg※神出の和菓子店のカキ氷。ちゃんとスープンで食べました。

子供の頃から夏の楽しみはかき氷でした。

昔住んでいた銭湯の近所にお好み焼きのお店があり、夏限定でかき氷を提供していました。

幼い頃から家業のお手伝いをしており(褒めてください)、お駄賃をもらってかき氷を買いに行っていたのは良い思い出です。

そのお店は徒歩20秒のところにありましたので、家に持ち帰って番台で味わうことがほとんどでした。

お風呂に入りに来た馴染みのお客さんに「ええもん食べてるな〜」と言われながら扇風機にあたりニコニコしていた少年時代の思い出の味。

銭湯を閉湯し引っ越してしまってから随分と味わっていませんでしたが、先日お墓参りのためかつての実家の近所に行きましたので食べてきました。

IMG_7230.jpg懐かしい佇まい。

冷房のあまり効いていない小汚いお好み焼き店で味わう懐かしいかき氷。

思い出の中のかき氷より一回り小さくなり氷も荒くなってしまっていたけれど、とても美味しかったです。

蚊取り線香の煙が漂う夏の午後、潮風に吹かれながら窓際で、姉と並んで食べたかき氷。

思い出だけは溶けて無くならないようです。

 

夏の風物詩~スタッフKの場合~

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              *セミの鳴き声の降り注ぐ中撮影。M450バーメイルトータス

夏の風物詩・・・。大人になってから夏に休むことがなくなったので、夏らしい思い出は子供の頃で止まっています。

私にとっての夏のイメージは、肌を焼く太陽の熱と、セミの声。

セミは生物の中でも自己主張をさせたらダントツの一位だと思います。目立つ場所に留まり、大音響を発して自分の位置をお知らせするし、人が立っていようがまっすぐに飛んできて体当たり。人が受ける衝撃(身体的・精神的に)は計り知れません。

見た目もロボットみたいで、生きものに見えません。最後はアリに完全に自身を分解させて終わる所もシュール。

それでもセミが鳴き始めると、夏の到来を感じてわくわくします。

夏休みの始めは、アブラゼミやミンミンゼミ・クマゼミの激しさのある鳴き声です。家の中や外を問わず降り注がれるこの鳴き声は、体感温度を3℃アップさせる効果があると思う。

太陽の陽射しと聴覚をマヒさせるような大音響の中、午前中は夏休みの宿題をし、フジテレビ「笑っていいとも」が始まる12時になるとお昼ごはんを食べ(1980年代あるある)、お昼からは学校のプールに行きます。

地域ごとの子供で近くの公園で集合し、かまぼこ板に住所と名前を書いた名札を当番のおばさんに(誰かのお母さん)渡して学校に行き、プールで友達と思い切り遊んでいました。

おやつの時間には家に帰ってシャワーをして、昼寝。夕方うだうだしてたらもう夜です。

ごはんを食べて近所の友達と家の前で花火をしたら、あとはテレビを見て寝るだけ。・・・あ、勉強ほとんどしてない。

 

そうこうするうちに夏も終わりに近づくと、セミの鳴き声もヒグラシやツクツクホーシに替わります。

シャワーのように降り注いでいた音が、個体を認識させる鳴き声に替わる。そろそろ宿題を終わらせなければ、という時に限って、すぐ近くでツクツクホーシが鳴き始める。

「ツクツクホーシ、ツクツクホーシ、ツクツクホーシ・・・ツクツクギョッ・・ツクツクフィーヨースー、ツクフィーヨース、ジジジジ・・・・」

この、果てしなく続くツクツクホーシ節の中で、メロディが変わる一瞬の「ツクツクギョッ」をつい待ってしまう。

そろそろかな・・と思い始めると、勉強は手に付かなくなるのです。集中力のない子供でした。

夕方にヒグラシ・・は山の方でないと聞けませんでしたが、父の仕事の都合で毎年8月25日辺りに行っていた六甲山でよく聞いていたので、何だか悲しくなりました。

子供心に夏が終わるのが寂しく、悲しかった。理由はよく分かりません。

でもツクツクホーシが鳴き始めると、宿題を仕上げなきゃ、と思いました。さらに赤とんぼが飛び始めるともう後がない・・と思いました。(どんだけやらないのか)

 

私の中でセミは夏の象徴でもあり、音の記憶として刷り込まれている特別な存在です。

 

 

 

夏の風物詩

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今月のテーマは「夏の風物詩」です。

各人、夏から連想する風流について語ります。

 

夏の風物詩というほど、大げさなものではないけれど、お盆休み期間の夜の空いた電車が、もの悲しくてなかなか風情があると言うと変なヤツだと思われるかもしれません。

神戸なので、いつもそれほど混み合っているわけではないけれど、この期間の夜は特に空いている。

楽しそうにしている人はほとんどいなくて、皆一人で乗ってきて、携帯をいじくったり、本を読んだりしている。

最近の電車の白々したLEDの灯りより、蛍光灯の黄色っぽいチカチカした灯りの方が、さらに風情はあったけれど。

人は少ないのに、灯りだけは明るくて、真っ暗な駅のホームに少しずつの人が降りて行く。

私もお店の仕事に就いてからの25年以上、この電車に乗っている。

サービス業の人が多いと思うけれど、それぞれの人が自分と同じように多くの人が休みではない平日に休みの生活を送っている。

自分たちのお客様の多くは土日が休みで、当然お盆のこの期間も休みで、ライフスタイルが全く違う。

私たちはサービスを提供する側の人間で、それをお享受する側ではないという立場が違うことを悲観的ではなく、最近特に意識するようになった。

話が少し反れたけれど、もの悲しいもの、寒々したものが良いと思うのは日本人だからかもしれないけれど、あまりにも夏が暑すぎるからだ。

暑すぎて、海とかプールとかあまり楽しいこと、戸外で活動することが考えにくくなっています。

以前は寝る時にクーラーをつけて寝ることはあまり良くないと言われていたし、クーラー自体あまり体に良くないもののように言われていたけれど、今年は寝る時にもクーラーをつけた方が良いと奨励されている。

子供の頃家族で日曜日の昼ご飯に、唯一クーラーのある部屋を冷やして、熱いうどんを食べたことを良く覚えていて、こういう普通のことが思い出になっていたりします。

その頃の夏は、熱いと言っても28度とか29度だったと思います。

部活中に水を飲むことも却って体力を消耗するからと禁止されていた。

今までの夏の常識とは違ってきている。

今まで扇子は持っていましたが、持ち歩いたり、持ち歩かなかったりだったけれど、今年は手放せないものになっています。

齢のせいか、急に暑いと思うと汗が止まらなくなることがあります。

ハンカチで汗をぬぐってもいくらでも汗が出てくることが経験で分かってきて、扇子で扇いで汗を乾かしてやる方が汗の引きは早い。

それに扇子で扇いでいるという行為が、気分的に涼しくなって、汗を引かせるとこもあるのかもしれません。

今年は本当に、バタバタと扇子で扇いでいて、風流も何もあったものではない。(Y)

万年筆の書き味について ~下僕Sの場合~

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私が今使っているのはモンテグラッパとファーバーカステルです。オマスも使っています。

書き味という点では、適度に柔らかく弾力のあるモンテグラッパとオマス、固めで書きやすいファーバーということになります。

結局、柔らかいペン先も硬いペン先も好みです。

 これまで私が使ってきた万年筆を列記すると、モンブラン、ペリカン、ファーバーカステル、ラミー、パイロット、セーラー、プラチナ、アウロラ、モンテグラッパ、クロス、シェーファー、パーカー、ウォーターマン、デュポンとなりますが、そのどれも好きです。

 

牛丼が好きですか、それとも天丼?という選択肢は私には存在しません。このすべてが好きです。

それぞれのメーカーには個性があります。

これをSトー的に表現すると、

モンブランは実は派手好きの人、ペリカンは合理的で秀才な人、

ファーバーカステルはスポーツが得意な人、ラミーは建築家、パイロットは融通のきくセールスマン、

セーラーは問屋さん、プラチナは工場長、アウロラは元貴族、モンテグラッパは元貴族で今は遊び人、

クロスは文具店の販売員か鉄道員、シェーファーはセールスマン、パーカーは船乗り、ウォーターマンは元官僚で、

デュポンは高級官僚という感じです。(*あくまでもSトー氏の個人的な見解です)

 

ちなみにうちのファーバーカステルさんは絵を描くときが出番です。

うちのモンテグラッパ氏は、目立ちたがり屋なので、電車の中でメモを取る際に使っています。

うちのオマスたちは、恥ずかしがり屋ではないのですが、休眠中です。

 

ところでそれぞれ書き味が違うのですが、使っているうちにこちらが慣れて来ますので、あまり差を感じておりません。

8.jpg*ちなみに本文と絵は一切関係ありません。

ペンの書き味~スタッフMの場合~

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万年筆の書き味ですか。

そもそも私の場合、このお店で働きはじめるまで中字か太字の万年筆しか持っていませんでした。

初めて手に入れた万年筆はPelikan M640 ポーラーライトの中字。

fullsizeoutput_60.jpegF氏に頂いた10倍ルーペを使い撮影

まるで紙に触れていないかのような滑らかな書き心地に衝撃を受け、これ以来、何か物を書くとなれば複写式の紙や大学のテストの答案用紙以外のほぼすべてにこの万年筆を使ってきました。

これがきっかけで万年筆は中字が一番という強い思い込みが生まれ、新たに万年筆を選ぶ際に中字以上の物が眼中にない状態にまでに発展。

中字or太字の万年筆生活を長らく送ることとなりました。

しかしながら、そんな好みばかり追求していると人様に自分の字を読んでもらうという事を失念してしまうようで、お手紙や共用のノートに記載する際に他の人にとって読みづらくなってしまいます。

やはり書道の筆のように用途に合った字幅選びが大切なのだと気が付き、細字の物を使い始めました。

細字になればペンポイントは小さくなるので紙と触れ合う面積が小さくなり、どうしても書き心地が硬い印象になりがちです。

溶けかけの氷の上をなぞるような滑らかでしっとりとした書き味が好みだった私には少々物足りなく感じ悶々とした気持ちで細字を使っておりました。

ところが、綺麗な字を書く事を強く意識した時に細字の書き心地に感謝することとなりました。

細字で適切なインクフローの万年筆は日本語を書くときに大切な止・跳・払がとても書きやすく、つまり綺麗な字が書きやすい(個人的比較)。

中字の滑らかな書き味を楽しむために書いていた時は止もなければ払もなく、払に至ってはオーバーランしてしまっているという始末。

硬くブレーキ感があると思っていた書き味が今では心強く思うようになりました。

そして仕事の都合上様々なペン先を観察し試筆をしていると、このペン先ならば大学ノートに・これならばハガキの表書きにあっているだろうなぁ等と考えることが出来、かつ適正な書き味と不適正な書き味との違いを知ることができます(福利厚生)。

私がかつて細字に対して抱いていた「硬くブレーキ感がある」と思っていた書き味は、中字や太字と同じ様に扱っていたためペン先が悲鳴をあげていたのだと気が付きました。

それ以来、さらに文字を書くことが楽しくなり、中字も太字も止・跳・払を意識して書く様になりました。

不思議なもので、どの字幅もどの書き味もこちらが意識して扱えばそれに応える様に様々な反応をしてくれている様に思います。

 

ペンの書き味~スタッフKの場合~

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 万年筆の書き味について・・・自称細字女を名乗って長い私ですが、先日お店に来ていた税理士さんに聞かれたこともあり、改めて考えてみました。

たまたまその時36本差しペンケースが置いてあったのですが、興味津々でその万年筆を見ていた税理士さんに

「私物なんで、書いてみます?」というとまず

「ええええ!!!」と仰天されました。確かに。

「やっぱりペン先の太さが色々あるんですか」と聞かれたので

「いえ、全部細字です」というと2度目の「えええええ???」を頂戴しました。確かに。

 

そこで当然「どうして全部細字なんですか?」と聞かれたので改めて考えてみると、モデルが違うし思い入れも違うこともあるけど、何本あってもいい(最終的にこれが重要)と思える理由は

「全部書き味が違うから」だと思いました。

同じモデルの同じペン先なのに、ニュアンスは違っているし、ブランドが変わると細字でも太さも違えば書ける字も変わる。

この「万年筆から紡がれる文字」というのがすごく重要で、たいていの場合ペンケースからペンをとるとき、無意識かもしれないけど手がペンを選んでいます。

たくさん書かなければいけないときは楽に使えるもの、使う紙と相性がいいインク出の多いもの、絵を描くから滑りのいいもの、ペン習字の時はエッジの効いた勝負ペン、など。

 

そんな細字女ですが、先日お客様に「こんな風にしてもらったよ」と自慢げに手渡された万年筆を書かせていただきました。

ん?細字だけど濃淡が出て、シャープな書き味は漢字・平仮名・カタカナがきれいに書ける。エッジがあるのか、止やはらい、漢字がなぜか書きやすい。

不思議と、ずっと書いていたくなる。

これは極細の長刀研ぎのような?三角形に研ぎあげたような?・・・そんなペン先らしく、太字からの研ぎだしたそう。なんと説明すればいいのか分かりませんが・・。

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そこで、万年筆の数だけはあるので、その中で私もしてもらおう!と選んでもらうことに(福利厚生)。

でもすべて細字だったので、その中でも太めなものを無理やり選んでもらって、何とかしてもらいました(福利厚生)。

 RIMG3354.JPGRIMG3358.JPG

M600なんて限定軸が多くて、数本お持ちの方もおられると思います。同じモデルでも色が違えば別物。この中のピアッツァナヴォーナが生まれ変わりました。

(差し替えればどれでも使えますが)戦闘力3倍!

最初、細字しか持ってないからできない~~!と地団太踏んでいたので、教えてくれた方がなんと後日BBペン先を譲って下さいました。あ、ありがとうございます!

ではいよいよこちらも・・・と思いつつ、もったいないのでしばらくBBというペン先を楽しんでみることにしました。

細字女、初のBBペン先です。新たな境地が生まれるでしょうか・・。

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