旅について~スタッフMの場合~

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img007.jpg(背の高い友人が人混みにもみくちゃにされながらも撮影したモナリザ)

こんにちは!スタッフMです。

旅は良いですね。

家族旅行や友達と行く旅行、そして修学旅行。

どれも思い出深いものばかりですが、高校生の時の修学旅行は印象的でずっと忘れられません。

出発の2日前に感染性胃腸炎に罹り、お医者様に「修学旅行?冗談でしょ?」と言われ、泣く泣く断念。

メールで友達に、「僕の分まで楽しんできてね!」と言いながら心の中で号泣しておりました。

帰ってきた友達は気を遣って皆明るく接してくれて、「いや~たのしかったな!M脇!あ、来てへんわ!などのいじりで1週間もたせてくれました。

そんな思い出をきれいさっぱり忘れることが出来るような旅行のお話をします。

大学生になり、本分そっちのけで頑張ったアルバイトは、僕に海外で遊ぶお金をもたらしてくれました。

イギリスとフランスを巡る2週間、これが初めての海外旅行となります。

img004.jpg(イギリスに到着し20分でホームシックになったスタッフMの背中)

無事イギリスに到着し、スーツケースを受け取ろうとしますが、まだ到着していないと言う訳のわからない宣告を受けます。

「受け渡しは明日になるだろうね、ハバナイストリップ!」と空港職員に言われ、イギリス開始20分でホームシックになります。

あまりにしょんぼりしていたらしく、その背中を背の高い友人が盗撮していました。

とはいえ、旅行にアクシデントは付きもの。

翌日に無事スーツケースを受け取り、なんとかエンジョイ気分になりました。

美術館巡りやフィッシュアンドチップスの食べ比べ、色々楽しみましたが別にどこかに行って何かをしなくても、ただ歩いているだけでとても楽しく、イギリスの空気をたっぷりと堪能しました。

ちなみにイギリスで食べた最も美味しかったものはマク○ナルドのビッグマックでした。

img001.jpg(地面を撮るのが大好きな友人が撮ったモンサンミッシェル行きのバス)

TGVを利用しフランス入りをした僕たちはモンサンミッシェルに行きました。

フランス初日はモンサンミッシェルで過ごすという計画は、どうやら多くの日本人が考えつくことらしく、TGVからバスの中に至るまで聞こえてくる会話の8割は日本語でした。

ここは日本か!フランス初日の最初の感想です。

とは言え、僕にとってここが最も印象に残ったスポットとなります。

img002.jpg本当に美しかったです。

実際にはこんな斜に構えたような眺め方はせず、ちゃんと真正面から眺めました。

本当にうつくしかった。

img003.jpgホテルから一歩出るだけでおとぎ話に出てくるような景色が広がり、まさに非日常的な体験が出来ました。

その体験もこうして写真が残っているおかげで今も鮮明に思い出せる、そう思うとカメラマンを務めてくれた友人に改めて感謝しなくてはいけないなと思います。

img005.jpg(思い出を綴った窓際のデスクとその他)

写真だけでは残すことの出来ないものは書いて残しました。

初めて手に入れた万年筆でうきうきと日記を書いていたことを思い出します。

この旅行に臨んだ自分に褒めることがあったとすれば、万年筆とノートを持って行ったと言うことぐらいです。

そうでなければ今こうして当時の気分を思い出しながらこの話をすることが出来なかったでしょう。

そのノートは何度もお焚き上げ供養してやろうかと思ったくらい恥ずかしい内容ばっかりなのですが、やはり必要なものだったと思えます。

旅に万年筆は必需品、そう思ったスタッフMでした。 

 

 

旅について~S等氏の場合~

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今月のテーマは旅です。

 Sトーの旅シリーズは以下にまとめられております。

 

① ロサンゼルス美術館、恐怖の生首事件編

② オーストラリアの脱出不可能な島、その時、悪魔の叫び声編

③ 北海道巨大熊との遭遇、距離約3メートル編

④ 誰も入らない夏の海水浴場編

⑤ 恐怖映画のシチュエーションそのもの、駅員もいない夜中の駅編

⑥ 行き先は地獄かも、地方の真冬の夜行バス編

 

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① ロサンゼルス美術館、恐怖の生首事件編 

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機内でゲームざんまいのため徹夜明けの状態で、朝のロサンゼルスの太陽はとても辛かった。

会議は明朝であり、ホテルでゆっくり泊まれることを期待していたSトーは、自分に連れがいることをすっかり忘れていた。

連れは機内でたっぷりと寝ており、Sトーとコンディションは全く逆だった。つまり、やる気満々であった。

翌日から帰国までの予定はずっと会議だったので、唯一のフリーであるロス到着日に美術館に行く事を最初から予定していた。

連れの興味はロサンゼルス美術館だった。特に彼の興味の対象は家具だった。

確かに連れの事務所には誰も使わない変わった椅子や机があった。後で聴いたところ、それらは中国の高級家具らしく、一つが何百万円もするそうだ。そりゃ誰も座らないわと思ったが、基本的に家具はニトリで調達するSトーにはそれらの価値は知る由もない。

そしてロサンゼルス美術館には世界的な家具も多くあった。

ロサンゼルス美術館は一見、東京にあるような 大きなビルである。その大きなビルが二つあり、全部見て回るには、数日かかる。

Sトーたちは5時間くらいしかいられなかったので、早速大急ぎで見て回った。

その日は平日で美術館には人はほとんどいなかった。実際に入り口のガードマン以外は一切見ていない。

ずっと見て回ったが、途中Sトーはさすがに疲れてソファーで休み、連れだけが家具の箇所を見て回っていた。

Sトーの目の前にはフランス王宮で使用されていた大きな鏡があった。天井の高いロサンゼルス美術館でもぎりぎりくらいの大きな鏡であり、その周囲を天使やなにかがいっぱいおり、すごくデコレーションされたもので、見ているとなにやらケーキを腹一杯食べたような気持ちになり胸やけがした。

誰もいない静かなフロアーでふと視線を出口付近に向けると、別の展示物が目に入った。それは人の首だった。

近づいて良く見るとそれは石像の首の部分で、ブッタの生まれたインドの遺跡のものだった。

日本のブッタと違い、ヤンキー面ではなく、普通の青年の顔だった。そうインドのブッタは普通の青年だった。

それが激動の中国で長期政権を作り、日本では一大文明を発展させた人物の素顔だった。

思考が悠久の時を巡っていたその時、誰かが遠くからSトーを呼ぶ声が聞こえたような気がした。しかし周囲には誰もいない。

ふと顔を上げると3階から連れが私を呼んでいた。

そう、もう帰る時間だった。

 

おしまい。

旅について~スタッフKの場合~

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こんにちは!スタッフKです。今月のテーマは旅・・・。ここ最近は1泊以上の旅行をしたことがないので、特に大げさに準備をする必要もなくて、「ちょっと行ってきます」感覚で出かけます。

連れにカメラの趣味がないので(というか撮るという意識がカケラもない)、もっぱら私がカメラを持っています。といっても風景を撮るだけで、人物は撮らなくなりました。旅は軽くてコンパクトなカメラがイチバン!

DSC00398.JPG

                    東大寺の門(下からが好み)

あまり下調べをしないので、スケジュール帳のメモにざっくり場所と施設を書いておいて、そこに到着した時間と出発した時間だけ書いておきます。

家に帰ってから撮った写真数枚とパンフレットの切り抜きを、その日のタイムスケジュールに添って貼るだけの簡単旅行記を作ります。

RIMG0975.JPG

今までさんざんあちこちに旅行してきたのに、殆どの思い出がこんがらがっている・・・それがもったいなくて(そして老後の楽しみになるように)作り始めた「旅の記憶」というノートですが、これは役立ってくれています。

旅行だと1年で1,2回しかないので、美術館や博物館に行った時にもチケットを貼って感想を書くようにしています。

RIMG0977.JPG

 貼るものがあると、スキマを埋めるように字を書くだけで充分見栄えがします。

旅は遠くへ行くほど日常のことを忘れられると思います。そして戻って来た時に、いつもの日常がとても新鮮に思えて、「また頑張ろう」と思う。

だから時々は思い切って日常を忘れたいと思います。

観光地を色々巡るより、人が少ない場所に行きたい。木の下に座って景色を見たり、月が光出すのを見たいと思います。そんな風景はちょっと残しておくと、その時の空気感まで思い出せて素敵だと思います。

奈良月.jpg

              またこの写真。奈良平城宮跡からの夕暮れ。

特に夏は暑い!この時期の旅はその暑さとともに思い出されるのでした。

 

 

 

 

旅について

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今月のテーマは旅です。各人が思い思いに旅について綴ります。

IMG_2465[1]_edited.jpg

 

ほとんど店にいて仕事が成り立っている私にとって旅とは憧れでした。

仕事で旅をしたいとずっと思っていました。

しかし、それは今までのこの店のやり方では非現実的なことに思え、旅に出ることはないのではないかと思い始めていました。

しかし、状況は変わるもので、先日一人で札幌に出向いて行き、出張販売をしてきました。

状況が変わったこともあるけれど、自分でそのように仕向けて、旅が必要な仕事を作りました。

それらは始めたばかりで、採算がとれる大人の仕事にはまだまだなっていないけれど、継続できるようにするためにちゃんとした仕事にしたいと思っています。

仕事で旅に出る場合、当然時間のほとんどは仕事に費やされて、自由時間は朝晩だけということになります。

何かのお店に目星をつけておいても行くことができないことも多いと思いますが、移動中やホテルの部屋では旅らしい気分に浸ることができます。

特に移動は旅に出た気分が盛り上がります。新幹線の駅の雰囲気もいいですが、空港での遠くへ行く気持ちを盛り上げてくれる雰囲気が好きです。

大きな荷物を持って歩く人たち、行先の地名を告げるアナウンスなど、旅情のようなものが空港には濃くあるような気がします。

外国の方が多く、様々な言葉が飛び交っていて、この人たちはどこから来たのかとか、一人ずつ聞いてみたい好奇心にも駆られます。

飛行機や新幹線に乗る前に、売店や書店で雑誌を買いたくなるのはいつものことだし、今回の旅のためにと、必ず本を1冊用意して、荷物に入れているのもいつものことです。

いつも旅の間に1冊の本を読み切れることは少ないけれど、今回の札幌は比較的移動時間が長かったし、ホテルでの時間もありましたので新書を1冊読み切りました。

旅というほどの距離ではありませんが、KA-KU奈良店さんへ調整応援で通いまいたが、大和西大寺までの2時間で、北海道~地理、地名、地図の謎~を読みました。

次回の旅には、ポータブルDVDプレーヤーを買おうと思っています。

お送りいただいて観たいと思っているDVDがあるのに、時間が足りない。

今回は福岡への旅でそれらを観たいと思っています。

今年に限らず、来年以降も私は仕事の旅に出るだろう。

それはもちろん仕事だけど、私には十分旅情を楽しめるもので、旅の前はいつも何を持って行こうかとワクワクして、今回はポータブルDVDプレーヤーを持って行くというアイデアにワクワクしています。(Y) 

雨~スタッフMの場合~

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img_296886_26124962_1.jpgジーンの様な大人の男になりたい(雨天時のみ)

雨は条件さえそろっていれば好きな天気であります。

雨に濡れてもいい靴で、濡れて型崩れしても気にしない服で、革製品を身につけていないとき、です。

大人と呼ばれる年になってからというもの、この条件はなかなか満たされず、雨を満喫できずにおります。

先輩スタッフKは雨に濡れるのが好きだったと書いておりますが、味わう気分は違えどその気持ちはよくわかります。

小学生の頃、下校の時に大雨が降っていて、迷い無く傘をたたんでずぶ濡れになりながら帰ったことがあります。

髪が濡れればぬれるほど、服が重くなればなるほどなんだか楽しい気持ちになりました。

通学路の途中、雨樋が壊れて滝のように雨水をたたき落とす家があり、赤白帽をぬいで脳天に打ち付けて瞑想(?)。

だだだだだ~っと頭蓋が震えて鼓膜が震えて、視界はレトロガラスを通しているかのようにぼやけたりゆがんだり。

普段聞くことが出来ない音と振動、普段ではあり得ない屈折の仕方で目に飛び込んでくる光、濡れたアスファルトや土の匂い、皮膚の表面を伝い流れる水の冷たさと空気の温さ。

中途半端な雨ではとうてい味わうことの出来ない体験です。

その滝の水を長靴いっぱいに溜めて一気に足を突っ込むのはもう最高で、何度も繰り返しやっておりました。

体がより多くの水に触れていられるかが勝負で、水に濡れている部分はとても安心できました。

ここで重要なことは、この憩いの滝は人通りの全くない家と家の間の抜け道のようなところに存在していたと言うことです。

おかげで悪い噂は立たずにすみました。

しかしそこから家までの5分間は普通の道なので普通に変な物を見る目で見られました。失敬な。

そんな滝行も中学校入学と共に卒業することになります。

制服で濡れるわけにはいきませんので卒業です。

その代わり、水泳部の部活中に大雨が降ってきたらシリコンキャップもゴーグルもとって雨に打たれました。

このとき周りの人間はもちろん白い目で見て・・・こないで、僕のあまりの真剣ぶりに感化されてか同じく雨に打たれておりました。

先輩も後輩もなぜか付き合ってくれました。

暇だったんでしょうね。

ちなみに部活中に雷が一度でも鳴ると活動中止になります。

集団感電の危険がありますので。

皆さんもお気をつけ下さい。

そして高校に入学し、やっぱり水泳部に入部した僕はやっぱり大雨に打たれていました。

やっぱり心地良い。

高校生になって変わったことと言えば通学方法で、中学までは家から徒歩で通学していましたが、中学校と隣接するこの高校では自転車通学が認められ、自ずと雨具が傘からカッパに替わりました。

カッパを着て自転車に乗ったことのある方ならご存知かと思いますが、カッパはとっても面倒くさい雨具です。

脱ぐにも着るにも一度靴を脱がなくてはならないし、第一靴は全く守られていない。

完全防備かと思いきや、靴と手と顔面は丁度鬱陶しく感じる程度に雨に濡れる。

梅雨のストレスを覚えた高校生活でした。

そんな高校生活2年目の夏休み間近の大雨の日、駐輪所で友達とカッパを着ようとしていた時の事です。

ッザーーーッ!!とトタンを打つ雨音を聞いていたとき、時間がすぅっとスローになった感じがして立ちすくんでしまいました。

友達たちがなにやらしゃべっているけれど何も聞こえず、スローな感覚の中でもたもたとカッパを着ている友人を見ていると、

急に「しゃらくせぇ!」と言う思いがこみ上げ、「しゃらくせぇ!」と叫んでカッパをかごに叩きつけ、友達を置き去りにして自転車に飛び乗りました

駐輪所から校門までのわずかな距離でも十二分にずぶ濡れになりそのままスピードを上げて校門を飛び出しました。

その途中仲の良い先生から「何しとるっ!」とか「カッパ着ぃ!」とか「へそ出すなっ!」とか叫ばれましたが、「しゃらくせぇ!」と叫び返し猛スピードで走り去りました。

スピードに乗った体が受ける大粒の雨粒は、全身にデコピンを食らっているかの様な衝撃でしたが、今まで我慢してきた分にはまだまだ足りないと言う謎の感覚に後押しされ、体力的にも全盛期の僕は常にトップスピードのまま走り続けました。

やはり小学生の頃とはわけが違う、滝行よりも刺激的な雨との触れ合いを存分に楽しみました。

自然ってすごい。

途中のコンビニで止まっていると遠くの方から「N樹~~~!!」と叫びながら近寄ってくる友人たちの姿が。

慌てていたのか下だけカッパを着ている者もいれば上だけ着ている者もいて、そのあまりの潔くない姿に笑いと怒りがこみ上げ、「しゃらくせぇ!」と全てはぎ取ってやり、仲良くずぶ濡れになりながら帰宅しました。

週があけ、登校すると校門前で服装検査をしている先生に呼び止められました。

整髪剤でハリネズミみたいになっている頭髪については一切触れられず、首根っこ捕まれて自転車からそっと降ろされコブラツイストをキメられ、めりめりひねり上げられながら耳元で「げんきそうやなぁ!馬鹿は風邪引かん言うからなぁ!」と言われ、

不可抗力で見えているお腹をにやにやしている別の生活指導の先生に「へそ出すなぁ!」と長い竹の定規でピシピシ叩かれ、結局先生4人がかりで弄ばれ釈放されました。

ホームルームの時間にお腹をなでていると、クラス全員の前で先生に「風邪を引かない程度に、ほどほどに」と注意され、お母さんまで見てたのか(温和な女性教師でお母さんと呼ばれていた)と恥ずかしくなっていると、

良いタイミングでくしゃみが出て何故かチンピラみたいな友達にそのまま謎の胴上げをされ謎の拍手が起こるという謎の思い出が、梅雨になると蘇ってきます。

その後卒業までほどほどに雨を楽しみました。

今では香を薫いた部屋で温かい飲み物を飲みながらしっぽりぼ~っと眺めるのも乙なものだ、と思ったりしています。

内心うずうずしておりますが。

しかし今年の梅雨はしゃらくせぇ感じですね。

 

雨~S等氏の場合・恐怖の天候(海外編)~

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 みなさんこんにちわ。Sトーです。今月は雨の話です。

これは恐怖の雨の話です。

 

恐怖の天候(海外編)

その午後、遠くからどっどっどっどっ、ガンガンガンという音が聞こえてきた。

当時、私はペットの犬をテニスコートに放して遊ばれていた。いや遊んであげていた。

しかし、遠くから響く、低い音は徐々に迫っており、私は少し不安になった。

私のいた場所は、周囲の街や港まで見渡せる小高い丘の上にあった。遠くには行き交う船も見えた。

しかし、その時は周囲の景色は霧状の灰色の何かで隠れており、どうもその灰色の霧の中から低い音は聞こえてきていた。

更に目をこらすと、私と犬以外には周囲に誰もいない事に気づいた。

やがて全く視界を遮るような灰色のカーテンのようなものが徐々にこちらに迫ってきた。

それはみるみる近づいてきており、気がついたら前方100メートルくらいまで来ていた。

その正体は「雹」だった。

直径5センチから10センチくらいの「雹」が一斉に大量に空から降りそそぎ、それが灰白色のカーテンのようになっていた。

その時、この飼犬がテニスコートの鍵を内側から自分で開けて脱走した。

普段からこいつは私の言う事はまず聞かず、自分が気が済むまで外で遊ぶタイプだった。そして気が済んだらいそいそと餌を貰いにいつも小屋に戻ってきていた。

ということでこいつはまた気が済むまで外で遊ぶつもりだった。

つまり、100メートルまで雹の嵐が接近しており、それに見とれていた私の背後で、こっそり鍵を外して反対側に全速力で脱走する犬1ぴきという光景だ。

 

正直あいつの命は諦めようと一瞬思ったが、きっと幽霊になっても、毎晩遊んで〜といって私を睡眠不足にするだろう。

むしろその面倒より、雹が勝つか、私が勝つかの勝負を挑んだ方がまだましだったので、私は「ご飯が出来たよー」と呼ばれたときと同じ速度で、その犬を捕まえに、向かった。

ところで全力で逃げる犬を走って追う飼い主はバカである。

なぜなら、私はそれで犬を捕まえたことが1回もない。

私はいつもやつには心理戦を仕掛ける。

この時は、わざと後ろを向いて徐々に近づき、時々止まって、私はお前に全く興味がないという態度を見せ、やつが安心した途端に首根っこをつかむ作戦に出た。

しかし私はプレッシャーに弱い。

実際にどうやって捕まえたのか実は憶えていない。

結果的には近くのテニス小屋の軒下に犬と逃げ込み、その次には周囲は爆音と共に周囲の視界が全て灰白になったことくらいしか記憶にはない。

もし当たっていたらぼこぼこになっていたと思う。

なお、雹って結構美味しそうな形をしていたのは、本当に余談です。

 

 

 

 

 

 

 

 

雨~スタッフKの場合~

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子供の頃、雨に濡れるのが好きでした。

小学生の頃からどこかひねくれた子供でしたから、雨に濡れて「もの悲しくなる」のが好きだったのです。高校生あたりで「酸性雨」が話題になるまでは、何かと理由を付けてはついでに雨に濡れていました。

雨は五感を刺激するもので、雨が降った時ににわかに香り立つ街の匂い、肌を直接叩いてくる水滴、流れていく感触。

何となく街の音は聞こえなくなって、雨の音に支配されていく感覚。変わっていく街の風景。

雨の味って分かりますか?水だけどちょっとよそよそしい感じのする、雨特有の味があるんです。わざわざ飲んだわけではなくて、たまたま口に入ってしまっただけですが・・でも今思うと、あまりきれいなものではなかったんですねぇ。今では急な雨にあって濡れるのは嫌いになりましたが、大人になったということでしょうか。

前の記事で「雨見」があるだろうか、という話がありましたが、あると思います。

濡れる場所で空を見上げて、目に入る雨を気にしながら降ってくる雨粒を見るのも好きでしたが(急に小さくなった気がする)、濡れない場所で降り注ぐ雨を線として見るのも飽きない。

 

あと昔からいつまでも見てしまうのが、「車のワイパー」です。

あれは車種にもよりますが、両サイドから中央に動くタイプ、両方が左右に動くタイプ、色々ありますよね。


両サイドから中央に動くタイプのワイパーは、「えっ?○○さん?あ、違うか・・ってやっぱり○○さんじゃないの??」とワイパー自身が言っているように見えてきます。

左右に同じ動きをするワイパーは、「えっ呼んだ?・・いや誰もいないな・・えっやっぱり呼んだ?」という謎のセリフが頭の中でエンドレスに続きます。・・・誰か分かってくれないかなぁ~~。

マンガ.jpgどちらにしても、車の窓をつたう雨粒はいつまでも見ていられます。高速なら放射状に流れるし、止まっていたら細い筋が合流して大きな筋になって勢いを持って流れていきます。いつまででも大丈夫。

・・・まあそんな必要はないですけどね。それにしても誰か分かってくれないかなぁ~。

 

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今月のテーマは梅雨の季節にちなんで雨です。雨についてなら何を書いてもよく、ほぼフリーテーマだと思っています。

各人が雨にまつわる個人的な想いを綴ります。

 DSC05571_edited.jpg
写真がないので、最近気に入って中毒のように読んでいる本をご紹介します。普通のイタリア人の日常とイタリアの陰を書いたエッセイ。
内田洋子さんの本を最近続けて読んでいます。面白いです。

 

もし休みの日が雨降りで、外に出ないで家にいるとしたら、一日中自分の本棚の前にいたい。

つまらなかった本は処分して、気に入った本だけが詰った本棚の本を1冊ずつ取り出して、それぞれの本の好きなところだけを読み返したい。

そこからインスピレーションを得たことを手帳やノートに書いて、そしてまた本を読む。

私は休日どこかに出かけないと気が済まない性質だけど、梅雨の休日、外出を諦めてそんなことをして過ごす日があってもいいのかもしれません。

人並みに外で遊ぶ子供でしたが、実はボーッと雨の日家の中から窓の外を見ているのが好きな子供でした。

どんなに激しく雨が降っても、濡れることのない屋根の下にいるという、守られているような安心感を抱きながら飽きずに降る雨を見るのは、楽しい。それは大人でも同じなのかもしれません。月見があるのだから雨見というのもあるのだろうか?

子供の頃は、雨から守ってくれる屋根の下にいられることが当たり前のように思っていたけれど、それには努力と幸運が要るのだと思うようになったのは、自営業になっていつ失業してもおかしくない状況に置かれたからだと思います。

若い時の経験も、雨風しのげる屋根の下で仕事ができる今の状況が恵まれていると思える理由になっている。

店の軒先にワゴンを出していろんなモノを売る担当を6年ほどしたことがありました。

アーケードがあったときはまだ暑さ寒さに耐えればよかったけれど、アーケードが落ちた震災後は雨、雪とも戦わなければいけなかった。

その時のことは私の仕事の原体験のようになっていて、雨に濡れずに冷房、暖房の効いた屋内で仕事することができていることがどれだけ幸せなことかいまだに新鮮にかみしめることができる。

暑さ、寒さに耐えることだけでなく、その時の経験は今も自分の仕事の下地になっていて、決してただ辛いだけでなく、大変な勉強になった時間だった。

今自分はとても恵まれていて、雨が降っても自分は濡れずにお客様が傘をさして店まで来てくれる。

そんな恵まれた幸せなことはないと、ふと気を抜いた時に外の雨をボーツと見ることがあります。
(Y)

ルーティーン~スタッフMの場合~

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P1010029.jpg

こんにちは!スタッフMです。

今月のテーマ「ルーティーン」。

そう言っていいのかわからないほどのものですが、ほぼ毎日同じように行っていることがありますのでそれをルーティーンと呼ばせていただくことにします。


私は仕事のお昼休みと休憩時間に必ず散歩に出かけるようにしています。

それは長くても短くても良く、晴れの日も雨の日もなるべく外に出るように心がけています。

昔からじっとしていられない性質の人間で、何もやることがなくなったり手持ち無沙汰な時にはその辺をブラブラしていました。

働き始めてからはほぼ決まった時間に意識して散歩するようになりました。

毎日外に出ていても空の表情や行き交う人々の顔ぶれも漂う空気の匂いもすべて違いますので飽きることがありません。

最近はおきまりの散歩コースが出来たため、努めてそのコースを散歩するようにしており周りの建物や風景は変わることはありません。

そういった確定している要素がある環境の中に不確定な人・物・自然があることが面白く、ベンチに座ってのんびりしていると川の流れを見ているようで癒されます(雨の日は歩くのみ、靴が濡れるので少々億劫)。

癒されるためと言うといかにも単純な動機に聞こえて悔しいので付け加えさせてもらいますが、頭を休めるためにも重要な時間だと言えます。

そんなに使ってないだろうとか仰られずに。仰られずに!

この散歩の時間はもっと他のことに使えそうな気が自分でもしているのですが、それを止めることがなかなか出来ません。

それには理由があり、散歩の終わりに立ち寄るコンビニがそうさせているのです。

それはよく行くコンビニに私の大好物のドーナツが置いているからです。

「オールドファッションチョコ」

決してゴテゴテとしていない素朴な味わいのオールドファッション、その半身をチョコに浸すことによって憂いを帯びたダークブラウンを纏いうっとりするような艶を放っております。

サクサクとしたクリスピーな食感と卵の香りが身に覚えのない懐かしさを感じさせ、チョコのかかったところをかじれば芳醇なカカオの香りと甘みが走る、甘美。

美味しいとしか形容しようがないのです。

やめられない止まらない。

このルーティーンの終着点はチョコオールドファッション。

昔からこれ!と決まればなかなか変えようとしない自分の性格からか、気がついたらこのようなルーティーン?が出来てしまいました。

別にこれのために仕事をしているわけではありませんので休日にも同じようなことをしていますし、これがなくなったところで日常が崩壊するようなことはありえませんが、この一連の流れをこなすとどこかホッとした気持ちになれるのです。

やはり癒しなのかもしれません。

荒んだ心をしているわけではありません、なのでささやかな癒しが得られるこのルーティーンがちょうど良い具合のストレス解消になっているのだと思います。

ルーティーン~S等氏の場合~

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今月はルーティーンです。

およそ人も犬も野良猫も生きている以上、多くのルーティーンワークがあると思います。

かくゆう、Sトーも多くのルーティーンワークがありますが、ここに書けるようなものはほとんどありません。

人に言えるルーティーンワークは以下です。

1) 猫の餌やり

私の住む家の庭には、毎朝、飽きもせず野良猫たちがやってきて、一日中寝ています。

ずっと何世代も交代しており、今で4代目くらいでしょうか。

これまで色々な猫がこの庭に来ました。

茶色と白が混ざった猫はものすごく昔からいる猫で、早く化け猫になって家に10億くらいもってきてね、といいながら餌をやっています。

で、朝起きてまずやることは、数匹の庭にいる野良猫に餌をあげるのが日課になりました。

それでも猫の中には餌をあげているのに威嚇してくるのもいます。恐らく、餌をくれと言っているつもりなのでしょうが、威嚇してしまっていることに自分でも気づいていないのだと思います。

威嚇Sトー.png

2) 靴磨き

日課ではありませんが、一年に2回くらいするのが靴の手入れです。

私の靴は10足以上あり、多いのはフェラガモです。

フェラガモはすごく高い靴ですが、私はブランド志向なわけではなく、日本製では足の形が合わなくなってきたので結局そうなりました。外国製品の中でも手入れがしやすく長く履けると思います。

靴の手入れと言っても基本的には水を染み込ませたタオルで靴の表面をふき、汚れを落としてからブラシをかけるだけです。たまに無色の靴クリームで栄養を与えますが、フェラガモの革はあまり必要ないようです。おそらくですがフェラガモの靴は生きており、周囲の人の魂を養分にしているのだと思います。

ところで靴の形で一番好みはローファーです。ブーツはサイドゴアです。

理由は紐靴だと着脱が面倒だからです。スポッと履ける靴、そこが一番重要です。

ルーティン靴.png

 

3)読書・映画鑑賞

読書は子供の頃は誰も読んでいないようなファンタジーやSFでしたが、今はノンフィクションのものだけです。大抵は専門家の本や研究者の本です。特に内容にはこだわりはなく、歴史・政治・法律・経済・科学です。ただどれも難しくて殆ど頭に入っていません。

やっぱり自分の専門は漫画で、ワンピースや進撃の巨人はちゃんと頭に入ります。

進撃のS.tif

4)映画は一年に数回だけ、ブルーレイを借りてみるか、映画館に行きます。

自分の好みはハリウッド映画の場合は主にSFかホラー(特にゾンビもの)です。ですからSFでホラーでゾンビものがSトーの最も好みになります。あとはヨーロッパ映画、日本映画、インド映画でもおもしろい映画があります。

最近、映画館でハリウッド映画のスターウォーズ「ローグワン」を見ました。

これはスターウォーズのスピンオフ作品ですが、スターウォーズは要するに宇宙全土を巻き込んだ失恋と親子喧嘩の話で、ローグワンはその本編を完全に喰ってしまった作品です。

どうもSトーの好みの脚本の一つは、誰も相手にしないような中途半端な社会の負け犬たちが、すごく大きなことをしてしまうというものがあり、このローグワンはそのタイトル「ならず者」から既にその意味が漂っていましたが、やはり面白かったです。

この宇宙全体にすごく迷惑を掛けたシリーズは30年前の最初の親子ゲンカ3作と、このローグワンだけで十分だとSトーは思っています。

スターS.tif

 

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