ダックスの鉛筆削り

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トロンコは本当にスロースターターで、年を越してもしばらくボーッとしています。

でも今回は自分たちが理想とするものを作ろうという目標に向かって一生懸命考えてくれているボンクのことを考えると、何かしなければいけないという気持ちになっていました。

 

何かアイデアが浮かんで書きたいと思った時、すぐに書き始めるのではなく、そのアイデアをさらに頭の中で練ってから書き始めた方が良いことはトロンコも経験的に知っていましたし、文章の書き方について述べられた良い本にも書かれています。

しかし、何かしなければならないと思うけれどアイデアが浮かばない時にするべきことは、取りあえず何か書いてみるということだと最近知りました。

 

ボンクと作ったメモノートに何かを書いてみるといったように、取りあえず手を動かすことで、少しずつ頭が整理されていきます。

トロンコは手を動かしながら、自分のこんがらがった頭の中を文字を書くことで少しずつほどいていき、これから自分たちがするべきことを導きだそうとしました。

 

そんな時はいつも使う万年筆ではなく、鉛筆を使います。

 

本当に質の良い日本の三菱ハイユニやトンボ、デザインと少し硬めの書き味が気持良いドイツのステッドラーとファーバーカステル、少しマニアックな存在だけどものすごく上質なスイスのカランダッシュ、カサカサした懐かしい書き味とレトロっぽいチープさが良い味を出しているチェコのコヒノールとアメリカのタイコンデロガーなど、鉛筆について挙げたらいくらでも出てきます。

 

それらの微妙な握りの感触、書き味の違い、味わい深くて個性的な軸のデザイン、そういったものを感じながら何種類もペントレーに転がしておくだけで、仕事を始める気分が高まってきます。

 

そして鉛筆を使うのになくてはならないものが鉛筆削りです。

 

小さなポケットナイフから電動シャープナーまで様々な鉛筆削りがありますが、トロンコがいつも使っているのはダックスの小さな鉛筆削りです。

 

トロンコがまだ幼い頃にお母さんが買ってくれたもので、喜んだトロンコは鉛筆削りの革ケースの内側にボールペンで名前を書き、それが今もくっきりと残っています。

現在もダックスの鉛筆削りは、同じように革ケース入りで発売されていて重厚な金色の真鍮製ですが、トロンコのものは年代が古いためアルミ製でした。

お母さんはとてもモノ好きで、いろんな世界の一流品を持っていましたし、子供にも当時多かったコピー商品など持たせることはありませんでした。

ダックスの鉛筆削りも、ステッドラーの色鉛筆も、モンブランの万年筆もトロンコは幼い頃に知りました。

 

鉛筆削りに話を戻すと、トロンコの学校では小さなナイフで鉛筆を削るという教育方針を掲げていて、それに何となく反発心を抱いてあえてダックスばかり使っていたのでした。

しかしその後しばらくはシャープペンシルばかりを使っていて、鉛筆は長く使っていませんでした。

長年放っておいたにも関わらず、ダックスの鉛筆削りはよく削れました。

いろんな種類の鉛筆削りがありますが、もしかしたらこのダックスの鉛筆削りが一番きれいに鉛筆を削ることができるかもしれないとトロンコは思うようになりました。

 

芯先の長さを3段階に調整できる妙に精度良く動くダイアルがあって、削り出しなので小さくてもすごくしっかりした存在感のあるこの鉛筆削りの良さが子供ながらにも分かっていたような気がします。

 

ダックスの鉛筆削りはこんなふうに、子供の頃の記憶も呼び起こしてくれるのです。

 

DAXの鉛筆削り.jpg

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2012年1月17日 13:08に書いたブログ記事です。

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