革封筒を作る

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トロンコとボンクは何か欲しいと思うものができると、すぐにお互いに連絡を

取り合い、そのモノについて二人で考えます。

言い出すのはいつもボンクで、ボンクと話しているうちに最初ピンと来てい

ないトロンコもその気になってくるというのがいつものパターンです。

トロンコは何か欲しいものができた時にそれを作り出そうとするボンクの

情熱を尊敬していましたし、ボンクのように熱い人になりたいと思っていました。

 

今回もボンクはトロンコに、原稿用紙を入れる封筒を上質な革で作ろう

と持ちかけました。

二人とも原稿用紙を使って、それで原稿も手紙も書いていましたので、ビニール袋から出すとバラバラになってしまう原稿用紙を、何とかしたいと思っていたのです。

 

原稿用紙を入れる革の封筒。

 

ファイルではなく封筒というところがミソなのだと、トロンコにはボンクの考えが分かりましたので、二人はすぐにボンクの昔からの知り合いの革屋さんを訪ねることにしました。

ニューヨークにある革屋さんを訪ねるため、イギリスに住むトロンコは朝早くの飛行機でとなり街を発ちました。

ニューアーク・リバティ空港にはボンクが愛車コルベットで迎えに来てくれていて、革屋さんに向かいました。

 

ボンクが革封筒の話をすると、陽気な革屋さんは二人の好みに合った革をいくつか用意してくれました。

トロンコとボンクの革の好みはとても近くて、均一できれいな革よりも傷やムラがあっても艶やかな革が好きでした。

ボンクはそういう革を色気のある革と言っていましたが、トロンコのボキャブラリーに色気という言葉はありませんでした。

革屋さんはブラジルにサッカー留学していた元サッカー選手で、フットワーク同様、軽妙に言葉を操る話し上手な人で、トロンコもすぐに好きになりました。

革屋さんが出してくれた革の中で二人が一目で気に入った革が、ボーノアニリンという革でした。

深みのある色合いや手触りの良さが特に素晴らしかった。

まるでイタリアの革のような名前ですが、北米の革でした。

 

封筒の貼り合わせも革屋さんが引き受けてくれました。

「また電話する。」というボンクと別れ、また7時間かけて地元に帰ってきてから数日して、革屋さんから革の封筒が送られてきました。

きっとボンクのところにも同じものが届いていると思います。

 

トロンコはすぐに原稿用紙を入れてみました。

するとボンクがなぜ封筒の形にこだわったのかすぐに分かりました。

縫製せずに中央で貼り合わせているため、端や隅まで紙を入れることができるという実用的な理由があったのでした。

フタを付けなかったのは、鞄の中からダイレクトに中身を取り出せるためでした。

 

艶やかな皮の質感と実用的な構造の革封筒に原稿用紙を入れてトロンコは早速原稿書きをよくする隣街のカフェに向かいました。

 

WRITING LAB. オリジナル革封筒 取扱店

*Pen and message.

https://www.p-n-m.net/contents/products/OG0059.html

*RIVER MAIL

 http://www.river-mail.com/product/893

 

 

革封筒を作る.jpg

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2012年2月14日 16:18に書いたブログ記事です。

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