2012年4月アーカイブ

大切な時間

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仕事の合間や帰りにボンクはよくカフェやバーに立ち寄ります。

何も考えずリラックスして本を読んだり原稿を書いたり・・。良い雰囲気のお店であれば仕事の打ち合わせや商談にも使います。

 

ボンクが本を持ってよく行くお店は2軒ほどあります。

一軒は、お店の大部分を鉄道模型のレイアウトで占められているカフェ&バーです。広いレイアウトには漁師町や田園地帯の田舎町から都会の風景まで再現されていて、いろいろな列車が走っています。

 

また鉄道や旅にに関する本もたくさんあって、走っている列車を見ながらコーヒーやお酒を飲み旅の本を読む人達もたくさんいます。

もちろん、ボンクもその一人です。

 

ボンクが気に入っているのがお店の演出は、外の時間に合わせて照明や走る列車が変わっていくところです。

夕方から夜にかけて照明が徐々に落ちていき、寝台列車が走り始めます。

それに合わせてお客さんの飲み物もソフトドリンクからカクテルやウイスキーになります。

カップルで来ている人達の会話の内容も変わってくるでしょう。

そんな雰囲気の中で好きな本を読む、ボンクには最高の時間です。

 

2軒目は本と酒と珈琲を一つの空間に上手く組み合わせたカフェ&バーです。

席に座って鞄から自分の本を取り出し読んでいる人、本だけを手に持って入って来る人、このカフェで自然にかたわらに置かれている古本を手に取り読んでいる人、昼間にひとりでやってきて、ビールを飲みながら静かに読書を楽しんでいる人。

それぞれ自分の、本を読むスタイルを持っている。

 

そのお店は築30年以上経った古びた雑居ビルの中にあって、オーナーのセンスで置かれた古びた家具やトランク、オブジェも手伝い店内は独特の雰囲気で、そういうのが大好きなボンクにはたまらない空気感が漂っています。

 

トロンコもボンクも本を読むことがとても好きでたくさんの本を読みます。

二人にとって本を読む時間はとても大切な時間です、読む場所や雰囲気も。

 

二人の本を読むスタイル、読む場所や雰囲気も考えこだわった文庫本カバーが間もなく出来上がります。

 

 

 

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雰囲気を作りたい

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人と人の間を結んだり、情熱を伝えたりすることが上手な、コミュニケーション能力に長けているボンクのことを尊敬していました。

ボンクが興味を持っていつも見ている、表に出る人をサポートしている人たちの仕事とは、そういった能力がとても大切なのだと思います。

 

トロンコは今ないものを作り出すようになりたいし、いつもそうありたいと思っていました。

ないものを作り出すということは、それが正解か間違いか○と×で判断されないからです。

 

正解を出すことがトロンコは苦手でしたし、そもそも興味がありませんでした。

自分の心や頭の中に浮かんだ自分にしか作り出せないもの、正解か間違いかを人に判断されないものを作る、あるいはそういう仕事をしたいといつも思っていましたが、それはトロンコの変な偏った性質によるものなのかもしれません。

 

トロンコは子供の頃から人から聞いた話を違う人に伝えたり、自分が読んだ本や観た映画の内容などを人に伝えることがものすごく苦手でした。

人から話を聞いていても、途中でその人が何を言っている分からなくなるし、理解していると思っていた話でも人に話しているうちに分からなくなってしまう。

トロンコが読んだ本の内容を話しても、それが本当にその本の内容に沿ったものかどうかはあまり信じない方がいいかもしれません。

(それは読んだ本の内容を、その本の言葉を目にしてトロンコの頭の中でトロンコ流に解釈した別のものになっていることがよくありますので)

 

トロンコはそれほど、何かを正しく伝えるということが苦手でした。

当然、学校の勉強はとても苦手で、嫌いでしたので成績も悪かった。

トロンコに、勉強して偉い人になって欲しいと思っていたお母さんはそんなトロンコにがっかりしたけれど、人と違っていても不安に思わないトロンコの性格には早くから気付いていて、頼もしくも思っていました。

子供残して早くに亡くなりましたが、トロンコのことはあまり心配に思っていなかったようです。

 

勉強が嫌いで、お母さんをがっかりさせてしまったトロンコでしたが、本を読みなさいと言った忠告だけは喜んで守っていました。

 

トロンコが活字を読むことはほとんど中毒だと言えるくらいです。

トロンコの読書は変わっていて、たくさんの本を読むのではなく、気に入った本の同じ文章を何度も読んで、その文章の雰囲気とか、自分の心に及ぼす作用を楽しむのです。その文章の世界に入って遊ぶのが好きでした。

それは知識を増やしたり、考え方の幅を広げるような読書と違っていたかもしれません。

紀行作家であるトロンコも、自分の文章に独特の雰囲気があって欲しいと思いましたし、好きで何度も読んでもらえるものを書きたいといつも思っていました。

 

強烈なメッセージや誰もが知らない知識が得られるものではないけれど、心のどこかに作用して、何らかの気持が得られるものをトロンコは目指しているのです。

 

 

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支える人たち

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仕事柄ボンクはたくさんのクリエイターやアーティスト達に会います。

モノ作りをしている作家、音楽を作っているミュージシャン、料理人など。

夢を叶えた人、夢を追いかけている人、夢をあきらめた人。

 

トロンコとモノ作りを始めてから、ボンクは今までとは違った感覚でモノを見たり、音楽を聴いたり、食べ物を味わったりするようになりました。

 

それぞれどのような過程で作られたのか、どんな作家がどんな気持ちで作ったのか(モノや歌、料理を通して何かを伝えたいのか、ただ売れれば良いのか)。作られた背景や作家の思いもそうですが、今ボンクがなによりも興味を持っているのが作家をサポートする人達です。

 

ボンクはスポーツ観戦がとても好きでよく球場や体育館などに行きます。

 

スポーツ観戦といっても楽しみ方は人それぞれで、純粋に試合を観にいく人、好きなチームを応援しに行く人。

ボンクの楽しみ方は試合を観るだけではなく、例えば野球だと真剣勝負をしている選手と何万人というファンが一体となる独特の雰囲気や感動、またそれをサポート(演出家)している人達を見に行くのも楽しみの一つなのです。

 

球場に着きまず目に入ってくるのが、試合のポスターやチラシです。

あるのと無いのとでは選手や観客の盛り上がりが全く変わってくるのです。これを作っているのが試合をサポートする人達です。

 

公平にジャッジする審判の人達、選手が良いコンディションでプレーできるようにグランドの整備をする人達、選手とお客さんが盛り上がるようにタイミングよくアナウンスをしたり音楽を流したりする人達。

いくら一流選手達が揃っていてもサポートをするそれぞれの分野の一流の演出家達がいなければ選手もお客さんも盛り上がらないどころか試合もできません。

たくさんの演出家が一体となり選手達が真剣勝負が出来る場所を作っている。

お客さんを楽しませる場所を作っている。

 

モノ作りをしている作家、音楽を作っているミュージシャン、料理人、それぞれ活動している場所や目指していものは違っても、スポーツ同様サポートをしてくれる人達が同じ方向を向いていることで一つのモノが完成しお客さんの気持ちを満たすことができるのではないかとボンクは思っています。

 

トロンコとボンクのモノ作りもたくさんの人に支えられています。

モノ作りの本当の主役はサポートをしてくれている人達なのかもしれません。

 

 

 

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仕事について考える

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汽車に乗った時など、トロンコはよく考えごとをします。

単純な思考のトロンコですが、理屈っぽいことを考えるのは好きで、よく何の役にもたたないことを考える。

今回は仕事について考えていました。

 

トロンコは自分のような仕事(紀行作家なのです)の人はけっしてたくさんいるわけではないだろうと思っています。

そして同業の人がたくさんいないことで不安に思ったり、同じ仕事の人と集まってグループのようなものを作ろうとも思いませんでした。

他の人と集まりたかったら、そもそも一人で仕事をしようと思わないからです。

 

皆がしていない仕事だということを不安に思う人も確かにいます。

トロンコがこの仕事をはじめようと思っていることを、トロンコのことを心から心配してくれるお父さんに相談したら、トロンコがやろうとしていることはあまり他では聞いたことがないから、それで生きていけるのか心配だと言われました。

確かにお父さんの心配はもっともで、お父さんは同じ仕事の人が少ないことに漠然と不安に思ってくれていて、トロンコのことを心配しているからこそ、親身になって考えてくれているのです。

 

でもその時トロンコは自分がこれでしか生きていくことができないということを、そしてこの仕事の中には自分の居場所があるということで迷いはありませんでした。

お父さんが心配したような将来性や安定性は考えていなかったけれど、自分の仕事を見つけるのではなく、作るのだとなぜか思っていたのです。

 

実際仕事を始めてみて思ったことは、仕事とは自分でマーケットを作ることだということでした。

別に大きくなくてもよくて、どんな深さのところでもいい。

どこかに自分が存在すべきマーケットを作って、そこに存在する。

 

マーケットは海のようなものだとトロンコは思うことがあります。

すごく広くて、深い。

浅いところに自分のマーケットを定めてもいいし、深いところでもいい。

浅いところはたくさん人がいて、大きく広い。でも、たくさんの人がそこで仕事をしようとするから競争が激しい。

 

深くなれば深くなるほど、競争はなくなっていくけれど人が少なくなる。

どこか自分の考えに合う深さを決めて、そこを自分のマーケットにするのが、自分の仕事を作るということなのかなとトロンコは考えます。

 

トロンコはこういうことを考えるのが好きでよく考える。

こう思ったところで、何かを得られるわけではないけれど、自分の生き方や仕事の仕方の再確認をしたような気持ちになります。

 

フィレンツェにいるクワドリフォリオのご夫妻も、ボンクもペンショップの女店主さんも木工家もみんな自分のマーケットを見つけて、そこを仕事の場所としている。

皆がしていないからそこが自分の場所になるのだと思うと、トロンコは自分の仕事の仕方について、少しゆったりとした気持になるのでした。

 

 

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