仕事について考える

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汽車に乗った時など、トロンコはよく考えごとをします。

単純な思考のトロンコですが、理屈っぽいことを考えるのは好きで、よく何の役にもたたないことを考える。

今回は仕事について考えていました。

 

トロンコは自分のような仕事(紀行作家なのです)の人はけっしてたくさんいるわけではないだろうと思っています。

そして同業の人がたくさんいないことで不安に思ったり、同じ仕事の人と集まってグループのようなものを作ろうとも思いませんでした。

他の人と集まりたかったら、そもそも一人で仕事をしようと思わないからです。

 

皆がしていない仕事だということを不安に思う人も確かにいます。

トロンコがこの仕事をはじめようと思っていることを、トロンコのことを心から心配してくれるお父さんに相談したら、トロンコがやろうとしていることはあまり他では聞いたことがないから、それで生きていけるのか心配だと言われました。

確かにお父さんの心配はもっともで、お父さんは同じ仕事の人が少ないことに漠然と不安に思ってくれていて、トロンコのことを心配しているからこそ、親身になって考えてくれているのです。

 

でもその時トロンコは自分がこれでしか生きていくことができないということを、そしてこの仕事の中には自分の居場所があるということで迷いはありませんでした。

お父さんが心配したような将来性や安定性は考えていなかったけれど、自分の仕事を見つけるのではなく、作るのだとなぜか思っていたのです。

 

実際仕事を始めてみて思ったことは、仕事とは自分でマーケットを作ることだということでした。

別に大きくなくてもよくて、どんな深さのところでもいい。

どこかに自分が存在すべきマーケットを作って、そこに存在する。

 

マーケットは海のようなものだとトロンコは思うことがあります。

すごく広くて、深い。

浅いところに自分のマーケットを定めてもいいし、深いところでもいい。

浅いところはたくさん人がいて、大きく広い。でも、たくさんの人がそこで仕事をしようとするから競争が激しい。

 

深くなれば深くなるほど、競争はなくなっていくけれど人が少なくなる。

どこか自分の考えに合う深さを決めて、そこを自分のマーケットにするのが、自分の仕事を作るということなのかなとトロンコは考えます。

 

トロンコはこういうことを考えるのが好きでよく考える。

こう思ったところで、何かを得られるわけではないけれど、自分の生き方や仕事の仕方の再確認をしたような気持ちになります。

 

フィレンツェにいるクワドリフォリオのご夫妻も、ボンクもペンショップの女店主さんも木工家もみんな自分のマーケットを見つけて、そこを仕事の場所としている。

皆がしていないからそこが自分の場所になるのだと思うと、トロンコは自分の仕事の仕方について、少しゆったりとした気持になるのでした。

 

 

仕事について考える.jpg

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2012年4月 3日 20:08に書いたブログ記事です。

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