地図を買って旅に出る

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トロンコはヨーロッパの地図を買いました。

ヨーロッパと言っても中央ヨーロッパのもので、チェコ辺りに中心があり、北欧が入っていないし、スペインも途中で切れています。

でもこの地図を見ていると国と国とが海で隔てられておらず、地続きになっていることがよく分かります。

 

20年ほど前にヨーロッパを分断していたイデオロギーによる境がなくなっていますので、国境をパスポートを見せるだけで通ることができるようになりました。

ある程度の規模の街だと空港があって、ヨーロッパ内の移動でも飛行機の方が断然便利ですが、ヨーロッパ内を旅する人で、車を使う人は今だに少なくないと言います。

もちろん料金的な問題もあってのことかもしれませんが、充実している高速道路網を使って旅をする方が旅情をより味わうことができるからだとトロンコは納得しています。

確かに飛行機で3時間くらいのところを車で丸2日かけて走るとそう思うのは当然だと思います。

 

地図を手に入れたトロンコは、島国を出てヨーロッパを車で旅したくなりました。

トロンコはハンドルを握ると人が変わる方で、それはお父さん譲りの体質です。

前に車がいると抜かしたくなりますし、アクセルの踏みしろが残っているとさらに踏みたくなる。

目標とする距離が長くなれば長くなるほど、スピードを上げて走りたくなります。

 

いくらでもスピードを出すことができるアウトバーンをひたすら走って、国から国を越えていく。

こうやってヨーロッパを移動していると、国と国が密接に繋がり合って、経済や政治そして人々の生活が成り立っているのだと思います。

でも国と国が地続きで協力し合っていたとしても、国境を侵されない注意だけは怠らない。

陸続きであるからこそ、それぞれの国の人たちが自分たちの国のアイデンティティーに誇りを持ち、自分たちらしくいる強さを持っている。

そんなヨーロッパの国々を見ていると、トロンコが住む島国は他の国と地続きになっていないという自然に守られている気楽さからか、国境を守ることに甘さがあると思えるのです。

周りの国とは協力関係を築いて、ともに良くなる努力をしていかないといけないけれど、自分たちの国民らしさ、誇りそして国土は厳格に守るべきものだと思うのです。

 

車の旅では横を向いて景色は見ることができませんが、他の車が目に入ることがあります。

他の車を見ながら、トロンコは車と万年筆について考えました。

車と万年筆は非常によく似ていると常々思っています。

それはともにお国柄が非常によく表れているというところと、それぞれのメーカーのあり方、考え方が万年筆にも車にも存在するというところからですが、車も万年筆も同じくらいの歴史を持っているからなのかもしれません。

 

例えば、モンブランとメルセデス・ベンツ。どちらもステータス性の高いドイツのメーカーで、時代を追うごとにどんどん洗練されていく。

フォルクスワーゲンはペリカンなのかもしれません。

フォルクスワーゲンは、多くのモデルを発売している大衆車メーカーで、ステータスとは程遠い実用車の生産に力を入れている。

万年筆を道具とこだわっているペリカンも用途による大きさの違うモデルを数多く発売しています。

 

トロンコの愛車ポロはペリカンで言うとM400かもしれない。

コンパクトで小回りが利き、ここぞという時にアクセルを踏み込むとそれに応えて本気を出してくれる。

ポロがM400ならゴルフはM800かな。

そういえばフォルクスワーゲンはスポーツカーのポルシェを傘下に持ち、ペリカンはポルシェデザインのペンを作っているのは面白い偶然。

 

イタリアの万年筆メーカーアウロラは同じトリノのフィアットと言いたいところだけどアルファ・ロメオの方が近いかもしれない。

どちらも根強いファンに支えられている。

エレガントでライティングジュエリーと自称するモンテグラッパはフェラーリかマセラッティ。最近シルベスタ・スタローンが筆頭株主になって、その度合いがさらに増してくるのかも。

 

フランスに目を向けると、S.Tデュポンは、他に似ていない車作りをするシトロエンとイメージが重なります。

日本の堅実は筆記具メーカーパイロットはトヨタとキャラクターがカブる。

本業以外でも実績を出して手広くやっているところも似ている。

そんな風にトロンコは大好きな車と万年筆について考えながら、アウトバーンの

長いドライブを楽しむのでした。

 

 

 

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2012年5月 1日 11:42に書いたブログ記事です。

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