フィレンツェの美しいペンケース

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オーダーを予定していなかったボンクも靴をオーダーすることになり、トロンコは嬉しい反面、勧めてしまった責任を少し感じていました。

すでにボンクはたくさんの靴を持っていたし、高価なものだけにじっくり考えてからオーダーするべきかもしれないと思ったのです。

でも、その場の勢いと雰囲気にヒョイと乗っかってオーダーしてしまうのがボンクのすごいところだともトロンコは思いました。

 

トロンコの場合、いろんな人の話を聞いて、一人でぐるぐると考えて、やっとオーダーに至ったので、とてもボンクのようにはできないでしょう。

まだ見たことがないけれど、ウエストニューヨークのアパートには靴部屋があるほどボンクはたくさん靴を持っているのです。

でもボンクの粋なところを見ることができてよかったとも思うのです。

 

ボンクはフランスの老舗J.Mウエストンなど有名靴メーカーで何足もオーダーしているだけあって、採寸してもらいながら自分が作って欲しい靴について、クアドリフォリオのご主人と上手に打ち合わせをしていました。トロンコは自分の靴がいったいいくらくらいで出来上がるのかドキドキしていましたが、ボンクは値段の高いクロコを一部分に使ったり、デザインに細かい注文をつけたりしていました。

今まで見たことがなかったかっこいいボンクの一面でした。

 

ボンクの靴の採寸が終わって一息ついていると、クアドリフォリオ夫人がシガーケース型ペンケースを持ってきてくれました。

このペンケースの原型はすでに試作品を何度かやり取りしていましたので、トロンコもボンクも仕様に関しては知っていました。

しかし完成品を見て、トロンコとボンクはそのものに溢れるイタリアあるいはフィレンツェらしさを感じました。

その美しい何色とも言えないような色合いと磨き抜かれた光沢に、二人はこれこそがフィレンツェで作られた革製品だと思ったのでした。

 

この葉巻入れ型のペンケースは二人が今まで見てきたペンケースの中でも最も美しい部類に入るものでした。

フタになる筒と、胴になる筒の入り方の強さ加減は感覚によるところが大きいため、すごく難しいとクアドリフォリオ夫人は説明してくれましたが、クアドリフォリオ夫人が修行していた工房では、シガーケースをいつも作っていましたし、ドイツやフランスの世界的な万年筆メーカーのペンケースも作っていたことがあったそうです。

そんな経験も生かされて、今回のシガーケース型ペンケースが完成したのでした。

 

トロンコとボンクはこの万年筆を大切に1本だけ入れるペンケースを「SOLO(ソロ)」と呼ぼうと決めました。

 

SOLOはこのペンケースに合う万年筆を探して入れたいと思わせてくれるもので、自分にとって特別な万年筆を1本だけ持ち歩くために使いたいと思わせてくれます。

本当に長い時間かかって、何度も試行錯誤したけれど、その甲斐あるものができて本当によかった。

 

トロンコとボンクはクアドリフォリオの工房を後にして、立ち寄ったフィレンツェのレストランで、そのシガーケース型ペンケース「SOLO」に色々な万年筆を入れてみて、それぞれうっとりと眺めていました。

 

 

WRITING LAB. オリジナルペンケース 「SOLO」取扱店

 

*Pen and message. 

 https://www.p-n-m.net/contents/products/WL0007.html

 

 

 フィレンツェの美しいペンケース.jpg

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2012年6月26日 13:01に書いたブログ記事です。

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