トロンコは本当に久し振りにボンクのホームタウン、ウエストニューヨークを訪ねました。
ある事情があって、街を離れることができないボンクにトロンコがニューヨークへ行くことを伝えた時、ボンクは驚きながらも喜んでくれました。
出会って間もない頃、トロンコがボンクのことをまだあまり知らない頃に訪ねただけで、それ以来この街に来ていませんでしたので、ボンクと会うのはいつも旅先で、トロンコは外の世界でのボンクしか知らなかったのだと思いました。
トロンコにはそういったものが備わっていませんが、外で会うボンクは外の顔を持っています。
それは華やかな世界で生きてきた人独特の持ち合わせている雰囲気で、人に会うことを仕事にしているトップの人が身に纏っているものです。
でもウエストニューヨークで会うボンクはとてもリラックスしていました。
かっこいいボンクもいいけれど、ホームタウンでのボンクはより愛おしい存在に感じます。
二人はヒンディー語でいっぱいのインド人街にある、ボンクがよく来るというインド料理屋さんに行きました。
白いご飯が好きなトロンコですが、インドカレーだけはナンで食べたいと思っています。
焼きたての熱くて触ることもできないようなナンに濃い、複雑な味のインドカレーをつけて食べるのがとても好きでした。
インド料理店でつきだしに出されるものは、いつも正体不明ですがたいてい笑えるくらい辛いものが多い。
つきだしのせいだけでなく、インド料理屋さんは訪れる人を笑顔にさせ、話を弾ませてくれるとトロンコはいつも思っています。
ドギツい色の内装、度を越して激しいダンスばかりのVTR、音楽、トロンコの感覚からはとても無愛想に見えるインド人の店員さん。
インド人の店員さんの愛想がいいインド料理屋さんは不味いというのは、トロンコの定説になっていて、インド料理屋さんは無愛想でないといけません。
でもそれは無愛想なのではなく、無駄な笑顔がないだけで、お客様に対してヘラヘラ笑顔でいる方が失礼だという文化の違いということも理解していますが。
数時間しか会うことができなかったけれど、トロンコはボンクの住むウエストニューヨークを訪ねて、また今まで以上に友情を深めることができて、本当に良かったと思いました。
ただ一緒にご飯を食べるということが、とても大切なことで、これからも用事がなくても、
(本当はとても大切な用事だけど)ボンクとご飯を食べるためだけにウエストニューヨークを訪ねたいと思いました。
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