本を売る

| コメント(0) | トラックバック(0)
トロンコはささやかな文章を書いてそれを売ってお金を稼いでいますので、文章の原型を書き留めるノートには、彼なりのこだわりがあります。

何冊かのノートをその用途に則って使い分けることで、自分の仕事をより良いものにしてくれるし、より楽しく仕事をすることができる。

それはノートも万年筆も同じで、より楽しく仕事をするためにそれらを使い分けたり、良いと思ったノートや筆記具を手に入れることは、自分の仕事のために必要な経費だとトロンコは考えるようになりました。

 

1つはマンスリーダイアリー。行動の予定やスケジュールを書き込みますが、見開き1ヶ月の時系列に並んで後から探しやすいので、覚書なども書いておきます。

正方形のリスシオ1ダイアリーをずっと愛用していて、ここに予定と決定したことをなんでも書き込んでいきます。

もう1つはA7サイズのメモ帳。ポケットに入る小さな手帳/ノートで、メモ、考えたことなど何でも書いておきます。

ここに書いたもので、重要なものはダイアリーに書き込んだりしておきます。

 

さらにトロンコが仕事をする上でどうしても必要なのが、システム手帳です。

かなり前に作られたファイロファックスを使っていて、これは執筆ノートという大袈裟な名前がついています。

かなりがっしりした作りの手帳で、スマートでカッコよくになった最近のものとは物作りの考え方が全く違うような気がします。

書かなければいけない原稿の予定、文章の断片、短い文章、などを書くために使います。

これらは時系列にしておくとどこにいったか分らなくなるので、差し替えて順番を変えたりできる、金具のついたシステム手帳が必要になります。

 

でも一番重要なノートはテーマごとに細分化された薄型のノートで、今は既製品を使っていますが、トロンコとボンクはB6サイズの薄型のノートを作りたいと思っています。

用件ごとに1冊のノートをあてがい、その用事がある時にそのノートを持って出かける。という使い方を想定していて、学科別にあった学校のノートのような使い方がノートの使い方の理想だと思っています。

長い文章を書く時にも、このシステム手帳の内容をガイドとしてその文章用の薄型ノートに書き込んでいくという使い方もできます。

こういったノートの使い分けをトロンコはいつも考えて追究していて、それはほとんどトロンコ唯一の趣味と言えるかもしれません。

 

そんなノート類を駆使して書き上げた本が出来上がりました。

二人がこの本で紹介した町は大変美しい景色と温かい人たちのいる所でしたが、この国の中に同じような町は他にもあって、世界中に同じような町は無数にあることも、世界中を旅していた二人は知っていました。

それでも、どこにでもあるありふれたその町に想いを抱くと、それは特別な場所になる。

二人がこの町を特別なものだと思ったように、この本を読んだ人がこの町の写真や話に触れて、この町に特別な感情を持ってくれたら、世の中は動くのではないかと期待しました。

 

少しでも安い値段で売りたいと思って、たくさんの冊数を作ってしまったため、家の中は本でいっぱいになってしまいました。

本が出来た満足感に浸る間もなく、二人は近くの大都市の本屋さんをいくつも回って本を置いてもらおうとしました。

どの本屋さんも本を置いてくれました。

たくさんの本屋さんで本を置いてもらうことができましたので、家の中に積みあがっていた本はあっという間になくなってしまいましたが、それは本の置き場が変わっただけ。まだ売れたわけではありません。

大きな本屋さんの軒先で二人は直接本を売ることにしました。

 

本を書いた二人が直接本を売っているというので、たくさんの人が興味を持ってくれて、通りすがりの人も本を買ってくれました。

二人が軒先で売った本は数日で売り切れてしまいましたし、他の本屋さんでも二人の本は売れ始めました。

二人の本は、街に住み日々の仕事や家事に明け暮れる、手軽に手に入る癒しを求めていた人たちの心をつかみました。

家の中にいてもその場所に行った気分になれる。

本を読んだ人たちはそんなふうに思って、何度もボンクが撮った写真を見て、トロンコが書いた文章を読みました。

本を置きたいと言ってくれる本屋さんが増えて、国中の本屋さんで本を売ることになり、さらにたくさんの本を作ることになりました。

本が沢山売れて、二人はとても嬉しかったし、努力が報われたと思いました。

二人は国中で有名になりました。

本屋さんからは、もっとたくさんの本を作って欲しいと言われたし、早く次の本も出して欲しいと言われて、とても幸せな気分になりました。

 

大都市で本を売った後、二人は次の本を書くために町に帰っていきました。

本がたくさん売れて、有名になって二人は有頂天で町の駅に降り立ちました。

 

 

 

 

*さて、今月のテーマは「ノート」です。今後のトロンコとボンクも気になりますね。

 

トロンコ5.jpeg

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://writinglab.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/93

コメントする

このブログ記事について

このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2013年6月 3日 16:17に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「アナログなSEの鞄」です。

次のブログ記事は「ボンクのノート」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。