店を作る

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トロンコとボンクは店作りの具体的な話をしました。

トロンコは書くことを仕事にしてきたので、その経験を生かして、そしてずっと好きで使ってきた万年筆やステーショナリーを扱いたいと思っていましたし、ボンクも万年筆をずっと使っていて、万年筆と自分が好きな靴や服、鞄などを絡めた店をしたいと思っていました。

二人とも書くことが好きで、書くことを楽しむライフスタイルを提案することができる店を作りたいという夢に投資家の人たちも賛同してくれたのでした。

 

何回も考えて、何十個も候補を挙げて決めた店の名前「WRITING LAB.」は、二人のイメージをよく言い当てた名前で、その響きも自分たちの感性に合っていると二人は満足しています。

二人のイメージする楽しい生活において、書くということは重要で、楽しさの中心に書くことがある。でもそれだけにはしたくない。

ひとつに偏らず、いろんな楽しみ、暮らしを楽しめるような提案をしたいと思いました。

 

お店を開くにあたって、店舗内装、商品手配、什器の準備、レイアウト、告知などやらなければいけないことがたくさんあり、考えると気が遠くなります。

でも商品は思った以上にスムーズに集まりました。

トロンコは万年筆やステーショナリーを、ボンクは鞄や靴、服などをそれぞれ好きなものを製造元に問い合わせて卸してもらいました。

もちろんそれらは一流の品でしたが、それらの商品は誰もが知っている、どこでも買うことができるものでした。

 

二人が本当に探していたのは、二人の感性に合ったこの店でしか手に入らないものでしたが、さすがにそんな商品はあるはずもなく、それはこれから探していくということで課題として残しました。

二人が苦労したのは、商品を陳列する什器などの備品でした。

それらは店の雰囲気を作るとても大切なものですが、なかなかこれだと思えるイメージが固まりません。

二人が目指したのは、その空間に自分たちやお客様が入ることで完成する舞台のような店でした。

しかし、どういう風にそれを実現するか、実は二人の意見は分かれていました。

 

トロンコは自分たちが普段居る書斎のような空間を作って、そこに友達を迎え入れるような感じでお客様に来てもらいたいと思いました。

家具は塗装のしていないような、使い込んで角が丸くなったバーチのようなありふれた木の無垢材を使ったもの。

パリッとしたものに気恥ずかしさを覚えるトロンコはお店の内装も自然で、肩の力の抜けたようなものにしたいと思っていました。

 

一方ボンクは応接間のような空間を作りたいと思いました。

磨き抜かれた美しい木目のマホガニーのイギリスアンティークの家具やソファ。

お客様はそこで寛ぐことができる。

トロンコもさすが良いものを知っているボンクらしいアイデアだと思いましたし、ボンクならそんな空間にジーンズでいてもとてもサマになるだろうと思いました。

自分の仕事場に友人を招くような店か、贅沢な空間でお客様に特別な気分を味わってもらうか。

まだ何も入っていない店の中で、二人の議論はいつまでも平行線のままでした。

 

トロンコ10月.jpeg

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2013年10月 1日 10:38に書いたブログ記事です。

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