おすすめの本  ~アラスカ 風のような物語(星野道夫著)~

| コメント(0) | トラックバック(0)

 今月はWRITING LAB.のメンバーからお勧めの本についてお話させていただきます。

P9040091ブログ用.jpg

 

いつからか南の楽園のような国よりも、凍てついた真っ白な世界が1年の大半を占め、夏の2,3ヶ月だけ緑が現れるような極北の国に惹かれるようになりました。

テレビで、ロシア、カナダ、北欧などの北の国についての番組をしていると目が離せなくなるし、そんな国々を行き先を決めずに旅してみたいと思うのです。

母が大学でアイヌについての研究をしていて、子供の頃その話をよく聞いていたし、論文のもとになったブルーブラックの万年筆書きのノートを読ませてもらったことがありました。

万年筆で書かれたもの、インクの色を意識したのはこの時が初めてだったかもしれません。

少し話が反れたけれど、北の国への憧れの下地は子供の頃からあったけれど、北海道よりも遥か北にある世界に目を向けるようになったのは最近になってからです。

シベリア、カムチャッカ半島、アリューシャン列島、アラスカなどの小さな町や、あまり人の暮らしが感じられない場所に惹かれました。

そんな中で、こんな本を読みたかったと思う本と出会うことができました。

かなり以前に発売された本なので、私が知らなかっただけで、日本中の人が知っていたかもしれないけれど。

「アラスカ~風のような物語~」はアラスカの住人で、その地の自然を撮り続けた写真家星野道夫氏の代表作です。写真は何度見ても、ずっと観ていられるし、優しいオットリとした文体に共感を覚え、とても良い人だと思いました。

エスキモーやインディアンなどの、遥か昔から代々繰り返されてきたアラスカ原住民の生活は、人間も自然の一部で、その中から生まれ、その中に消えていくことを教えてくれる。自然の恵みを受けながら、自然への畏敬の念も持っている感覚は私たち日本人にも理解できるのだと思います。

星野道夫氏はテレビ番組の取材に同行したカムチャッカ半島で、一人でテントに寝ていてヒグマに襲われ食べられてしまった。

星野氏もまた自然に帰って行ったのだと、そのエピソードが心から離れず、いつも考えてしまいます。

旅に出た時、寝る前に読んでいただきたい本です。(Y)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://writinglab.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/159

コメントする

このブログ記事について

このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2014年9月 9日 12:39に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ウチにはないと思っていた変なもの」です。

次のブログ記事は「おすすめの本~前編・S籐氏の場合」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。