2014年11月アーカイブ

そもそもの話

| コメント(0) | トラックバック(0)

WRITING LAB.として活動を始め、商品を企画して2年が経ちますが、今でもお客様に「WRITING LAB.って何?」と聞かれることがあります。

その度に「京都山科のインディアンジュエリーショップRIVER MAILさんと、Pen and message.が共同で企画・販売しているブランドです。」とご説明するわけですが...。

じゃあどうして一緒に企画しているのかという、そもそものお話。

最初は、RIVER MAILショップのオーナーK村氏がPen and message.に来店されたことから始まりました。その時はプレゼントとしてアウロラの万年筆を買われた、お客様でした。それから時々お店に来られるようになり、ある時はRIVER MAIL店長のM本氏、スタッフのK村女史も含め、よく話をするようになっていました。後で聞いたところ、取引先が近くにあって、店の前をよく通っていたのだそうです。

最初から感じていましたが、店主とK村氏はどことなく似た者同士。私が言うのもなんですが、モノへの興味の持ち方や仕事に関する考え方・・何となく似ていました。そして何より、ステーショナリーが大好きでした。

初めてお店に来てから半年くらい経ってから、自然に「一緒に企画して商品を作りたい」となり、共同のブランドとして立ち上げたのが「WRITING LAB.」です。

RIVER MAIL以外にも会社を運営しているK村氏は、多忙な中にありつつもフットワーク軽く神戸に来てくれては、アイデアをどんどん出して、それを練り上げて完成した商品もたくさんあります。

WRITING LAB.の企画の形としては「お客様参加型」もあって、Pen and message.のお客様でステーショナリー好きなH房さん、ブログでお馴染みのS藤さん、香道の先生森脇さん、たまに神戸に来て参加してくれるM手木さん、帰省した時に参加してくれるS野さん・・数えてみたらたくさんの方が参加してくれています。

中でも今は東京に単身赴任中でお休みしているH房さんは、K村氏と大学が同じという事もあって(なんと船関係)、WRITING LAB.の先輩のような存在。この活動に参加したからと言って何の特典もないのですが、夜遅くまで一緒に色々考えてくれて、行き詰っていると静かにアドバイスをくれたりました。

基本は、「自分たちがカッコイイと思って持ちたいものを作る」ので、安くできるものがあっても作らなかったり、あえて王道を選ばなかったりという事が多いWRITING LAB.メンバー。あまのじゃくです、本当にこれは全員。

先週のブログで、メンバーは3人が基本と言っていたけど、お店のメンバーを合計すると基本は5人になります。お互いのお店の都合があるのでRIVER MAILの2人にはなかなか会えないけど、いつも気持ちの中には存在しています。

だけど理想は、作りたいものがあるお客さんがどんどん参加してくれること。「こういうの、良いと思うのに商品がないんだよね」という話を聞かせて欲しいと思います。(といって、必ずしも作成するとは限りませんが・・!)

現在はK村氏が病気で療養中なので、実質活動がストップしています。やはり健康あってのものですし、何より私達はK村氏のことが大好き。時間はかかっても、またたくさん話がしたいと思います。

ブログも元々はこういう商品を企画しているところで~す、と進行状況をブログで紹介するために始めました。かなり、方向性が変わっていてますが(汗)。またこれは考えて行きたいと思っています。

 

*来月は「年賀状に使いたいインク」をテーマにお送りします!

 写真.jpg

| コメント(0) | トラックバック(0)

いつも読んでくれてありがとうございます。ところで、このブログを読んでいてくれる数少ない読者の方から、こんな質問がきました。

 「ブログにでてくる人たちの関係がよくわからん。」

ということですので説明致します。

ブログ中、Pen and message.の関係者は、Y宗さん(男)と、k保女帝(女)です。尚この2人は夫婦ではありません。

Y宗さんには奥さんと、(父を反面教師とした)よくできたお子さんがおり、一方、K保には、命の危険を顧みず、結婚した夫がおります。

K村さんはRIVER MAILの社長です。今は忙しいのでブログは休止中です。けっして過去にK保にけりを入れられた古傷が悪化したからではありません。

ライティングラボの本来のメンバーは上記3名で、H房さんとS党は一般参加です。

もっともH房さんもいそがしく、S党を身代わりにして神戸から離れてしまったので、現在はS党だけが一般参加(又は監禁)しております。

今月は自由に書くということになりましたので、唯一の少ない知識からカメラについて書きたいと思います。よってカメラに興味がない人はここでお別れです。

 私は今フィルムカメラしか使っていません。私が使っているのはライカのM3という50年くらい前に製造された電池いらずのカメラです。見た目が好きなので使っています。

このM3は、私の中ではライカのM型の中で上位に入る好きな形です。ライカにはM2、M4などもあり、それらもまたカッコいいですが。

ライカの写真.jpg

 M型はピントもシャッター速度も絞りもすべて手動です。しかもM3には露出計もついていません。そこで撮影する際には露出計を持ち歩く事になります。もっとも撮影になれた人は露出を勘で行い、それも昔のカメラの醍醐味の一つです。

露出計算は比較的簡単なので、一旦憶えたらそれを頭の中で演算して、撮影するという楽しさがあります。なおライカのMはレンジファイダー式といい、一眼式カメラのようなシャッター時のショックがなく、音がうるさくないというメリットがあります。これは撮影者にとってはありがたい機能です。

騒音が立てれない撮影環境を考慮した設計なのかもしれません。特にM3のシャッターは「カタッ」って感じの音がして癖になります。これで写真がどんどん撮れます。

 シャッターを押すとき、何かが落ちた様な感じで、それがSTDUPONTの万年筆を閉める際や、同社のライターの蓋をあける際の「カチッ」って言う音と同じ様な中毒性があり、結構、癖になります。(もっともライターに関しては人から聞いただけですが・・。)

レンジファイダー式のデメリットはレンズの像がそのままファインダーに反映されない点と、決められた画角のレンズしか使えない点です。

ライカM3の場合、使えるレンズは50mm,90mm,135mmです。外付けのファイダーをつければ、広角系のレンズ(35mmとか)も使えます。

そしてライカ社のオリジナルの外付けファインダーはかなりカッコいいです。(正式にはLEITZ社のSBLOOといいます。ググってください。かなりカッコいいです。)

もっとも、一眼式のカメラからレンジファインダーに移行した私には、当初この点は不便でした。なお、フィルムカメラなので、デジタルみたいに何枚も取れたり、その場で映像を確認したりできず、撮影された映像も大体デジタルの方がきれいな場合が多いです。

もっともフィルムでも以下くらいはくっきり写ります。これでもかなり解像度下げています。

久保松本.jpg

鳩.jpg

 私の場合、このM3にライカの現行の50ミリレンズ付けっぱなし状態です。

車の写真.jpg

 その理由は、プレッソンという写真家に憧れたと言いたいですが、実際はそれしか持っていないからです。ライカのレンズはとにかく高く、ほいほい買える値段ではありません。

でも単に高いだけではなく、それが映像に反映しているように思えます。(そう信じたい。)

描写については国産もそんなに変わらず、値段もライカよりはるかに安い物が多いです。しかしライカのレンズは、それらのいいレンズを足しても、更にその一歩先を行っている様にも思えます。

それが具体的に何かと言うことはできません。ライカのレンズはドイツで作られている為、人件費だという人もいますが、私はそう思えません。描写の力を見ると、数値では現れない何かがあります。そうはいうもの、国産のいいレンズとライカの差はほとんど接近している様に思えるのも事実です。

ところで、こんな事を書くのもなんですが、そもそもカメラのレンズの主観的な価値と客観的な価格は比例していない様に思えます。

というのは、私は最初はニコン使いでしたが、ニコンの安いレンズの方が、高いレンズより好きだった事があります。

多分、設計の初期段階でまだ改良余地があったレンズに手を出してしまったから、たまたまそうなったのかもしません。もっとも30万円くらいするレンズより、ボディを購入した当時についてきたレンズの方が結局何かと良かった思い出があります。結局レンズって数値ではなく、その使う人の好みで決まる様に思います。

これはライカにも言えます。ライカの値段設定もすごく分かりやすく、基本的に解放値の高いものが高価で、解放値が低いと安くなります。そして解放値の違いで名前が決まっています。(後はコーティングとかで値段に差が出ます。)

例えば、f1.4の場合はズミスックスといい、f2でスミクロン、f2.8でエルマーやエルマリットといいます。これ以外にも多くの名前があり、必ずしも全部に共通しているわけではないけど、だいたいこういう感じです。で、解放値が高いレンズほど、明るさを取り込む為に口径が大きくなり、その分、重くなります。

 また被写界深度を浅いので、後ろをぼけぼけにすることができます。

そしてレンズ自体が大きくて、磨くのも大変で、イロイロ費用がかかるので、解放値の高いレンズは高くなります。(後は特殊コーティングかどうかの違いもある。)

逆に解放値が低いレンズの場合、口径を大きくする必要がなく(よってコンパクトになる)、しかも軽くてすみます。 また被写界深度が深くなり、後ろをぼけ具合が解放値の高いレンズほどぼけません。その分、全体的に締まった感じの絵になると思います。

そして値段も安くすみます。

というわけで何を対象として撮りたいか、どう撮りたいか、どの場所で撮るのか、光量の多い場所かどうか、などでレンズの選択が異なりますし、撮影者の好みもあるので、一概に高いレンズが必ずしもいい訳とはいえないです。 

ちなみに私の場合、現行のライカのレンズで欲しいのは50mmは今もっているf1.435mmf2、21mmは、f3.4がいいと思っています。

それらの画角のレンズは、既にどれもf1.4もありますが(よってそれだけ高価です。)、私は上記が一番好みの映像に思え、またレンズの重さなどからも、一番取りまわしが良いと思うからです。更に本末転倒な事を書くと、結局、写真そのものの良さと機材の性能はあまり関係していないかもしれません。「いい機材=いい写真」では必ずしもないということです。

本来的なセンスのある人、うまい人なら3000円のフィルムの中古カメラで、ものすごくいい写真を撮ります。だから結局は、レンズや機材どうのこうのというのは自己満足的なところも大きいです。私の場合も、それは同じです。

特に私の場合は、ライカ独特のクラシックな形に惹かれています。

今時、マニュアルしかないし、フィルム入れるの面倒だし、露出計もないけど、それらは一向に苦になりませんし、むしろ面白く感じます。また色もシルバーって金属感があり、持っていて楽しいです。

なお、ライカM型には黒ボディもあり、それもかなりカッコいいです。私はつぎに買うならライカの黒ボディです。機種はM4(これも結構古いカメラですけど)がいいかと思っています。

また上記の理由からライカだけはなく、国産のコシナの製品や、デジタルだけどエプソンの製品なども好きです。昔のフィルムの機械式も大好きです。そういえばニコンのFM2とキャノンのF1を持っていました。特にキャノンのニューf1は、完全な機械式ではないけど、その金属塊感がすごく良かったことを憶えています。

 以上

S棟より

 

万年筆の字幅とレンズの倍率

| コメント(0) | トラックバック(0)

カメラに興味を持ち出して、いろいろなレンズが欲しくて、雑誌や店を見て廻ったりしています。

万年筆を使い出したばかりの頃、いろいろな万年筆が欲しくて仕方なかった頃の気持を思い出しました。

でもカメラの方が、万年筆よりもはるかに情報量が多いような気がします。

レンズにもいろいろあるので、自分が使う用途に合っていないと使わなくなりますので、もったいないことになってしまうので、自分の用途は見極めたいと思っています。

私のカメラの用途は、街を歩いていて気になった風景やお店を撮るか、店の中で物を撮るということがほとんどなので、きっと25mm(私のカメラで50mm)までのレンズがよくて、これ以上大きなものになるとなかなか使えないのではないかと思っています。

いくら通の間で名玉と言われるレンズでも倍率が大きいものでしたら、ほとんど使う機会がなく、たまにカメラにつけてファインダーを覗いて、また仕舞うような感じになってしまい、それは手帳に書くことが多いのに、Bのペン先を買ってしまって、最初無理して使っていてもいずれ使わなくなるようなことと、非常に似ている。

万年筆の字幅で考えるとよく分ります。

17mm(私のカメラで34mm)までのレンズは、ペン先で言うとFに相当して、手帳からノートまで様々な用途に使うことができる。

PB030004.jpg極細.jpg

細字担当の万年筆とレンズ

 

25mmまではM。文字がつぶれるなどはありますが、まだ使うことができる。これは被写体にあまり寄ることができないという制約はあるけれど、まだ使うことができるという感じか。

PB030001.jpg細字.jpg

中字担当のレンズと万年筆

 

PB030007.jpg太字.jpg

望遠担当と私にしては珍しい太字

レンズでF値というものがあって、これはレンズの明るさを表しているけれど、私はこのF値が小さければ小さいほどいいと思っています。

でも私のレベルでは使いこなせない、ピントが合わせにくくて、扱いにくいとアドバイスしてくれる方もおられて、これはペン先の柔らかさに近い感覚かもしれない。

PB030013.JPG

柔らかいペン先を入れたこしらえ 

 

いたずら書きしているのにはいいけれど、長時間書くとか、文字の形に気をつけて集中して書くという時に、その柔らかさは邪魔になります。

ペン先は柔らかければいいというものではなく、柔らかいペン先を使いこなすには相当なテクニックと慣れが必要になります。

いろいろなレンズが欲しいと先述したけれど、今使っているレンズでも自分の用途には実は不足がない。

でもあのレンズで撮ったらどんな風に撮れるだろうという好奇心があって、それはあの万年筆で書いたらどんな風に書けるだろう、自分の仕事がどんな風に変わるだろうということと似ています。

でもレンズが欲しい一番の理由は、レンズにはモノとしての魅力もあって、あのレンズを自分のカメラにつけたらどんな風になるかなどということが一番気になっているのかもしれません。

でもそれは、あの万年筆を胸ポケットに差したら、とか自分のペンケースに収めたらどんなふうになるだろうということと同じ感覚なのだと思う。

このアーカイブについて

このページには、2014年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2014年10月です。

次のアーカイブは2014年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。