年賀状で使いたいインク

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毎年たくさんの年賀状を出します。と言っても年賀状に関する作業のほとんどはスタッフKがしていて、宛名まで書いてくれます。私はひとことメッセージのようなものをボソボソと書くだけです。

Kがいなくても年賀状は出していると思いますが、きっと全面活字がぎっしりと埋まっていて、宛名はプリントアウトしたラベルシールを貼ったものになっていただろう。

店を始めるまではそうやってお客様に年賀状を出していました。

でも万年筆屋の年賀状としてプリントアウトした宛名でお出しすることは味気ないことは分かります。

書けるところはなるべく万年筆で手書きしたものでないと、この店人は本当に万年筆を使っているのか?という疑念を抱かせると思いますので、なるべく手書きにこだわりたい。

年賀状を書く時、どのペンを使うかほんの少しだけウキウキして選びます。

あまり太いペンで書いてしまうと可笑しいので、細めの字幅の、そして結構な枚数を書きますので、疲れにくいものを選びます。

自分が持っているものでしたら、パイロットシルバーンであったり、オマスパラゴンであったり、オマスミロードやカスタム742SFを入れたこしらえなどでもいいかもしれません。

でも今年は、カスタム742フォルカンをこしらえにつけたものを新たに使い出して、万年筆で書く楽しさを再発見しましたので、それを使ってみたいと思っています。

きっと上記のペンとローテーションすることになると思うけれど。

フォルカンは力を抜いて、ペンを紙に置くようにして書くと細字の線が書けて、力の入れ加減で、線に強弱が出るような、万年筆で筆文字が書けるようなペン先です。

筆圧が強かったりするとインクが出なかったり、線がかすれたりする扱いが難しいところがありますが、そこが書いていて楽しいと思わせてくれます。

この万年筆で使うなら、黒インクが合っていると思っています。

筆と墨と和紙の文化を持つ国に生まれながら、それらをもう何年も触っていないことに気付き、筆文字が懐かしくなりフォルカンに黒インクを入れることにしました。

当店にオリジナルインク冬枯れなどいいかもしれない。

黒とグレーの中間の色とお客様にはよく説明しているけれど、黒インクにも様々あって、冬枯れは濃淡が出やすい薄めの黒で、インクが乾くと、紙にスッと沈んでいくような感じ。

この冬枯れなら、葉書一面に書いても決して暑苦しくならないだろうと思います。

他に薄めで濃淡が出やすいインクとしては、パーカー、パイロットなどがそれになります。

逆に濃淡が出にくい、とにかく黒いインクの代表はセーラーで、他にはプラチナカーボンインク、パイロット色彩雫竹炭などです。

一年に一度だけ、年賀状を書く時だけ万年筆を使う人もたくさんおられます。

私たちには考えられないことだけど、年賀状という日本人ならでは文化に対した時に、万年筆を取り出してくるということは、筆などの延長線上に万年筆が存在しているということなのかもしれません。

そう考えると、黒インクは完全に墨の代わりで、年賀状に最も合った色なのかもしれないと思い、年賀状に黒インクをお勧めするわけなのです。

 

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2014年12月 2日 09:58に書いたブログ記事です。

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