自分で買いたい気持ち

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私が万年筆を使い始めて10数年が経ちますが、すでに実家を出ていたため、両親が万年筆を使っている私を見ることはなかったと思います。

それでも7年前にお店をオープンし、色々話しているうちに興味は持ってくれていたようでした。

それが先日、急に母に「私、万年筆が欲しいな~と思って」と言われました。青天の霹靂!

前から何となく思っていたようでしたが、直接の引き金になったのはもしかすると店主のハガキかも知れません。

母が、たくさん買ってみんなに配っていた「栗ようかん」をひとつ「店主さんに」と私に託したのです。芋栗大好き店主、それは喜んで「お母さんにお礼状を書くけどいい?」と聞いてきました。面白そうなので「書いてみたら」と言って放置していたら、店主はその日のうちにハガキを書いて投函していました。

2日後、私の携帯に興奮した母から電話が・・。

「・・・いや~~~、これ、万年筆の字?いいもんやね。・・いや~~、ちょっと嬉しいもんやね~~」と。しみじみ。効果絶大。

そして「あの、万年筆欲しいって言ってたの、選んでくれた?」と確認。本気だったんですね!

それから「赤いのがいい」という漠然とした希望を聞いて店主とも相談して、数本万年筆を持って実家で試筆してもらいました。

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予想通りでしたが、アウロラのオプティマ・バーガンディがいいとのこと。私も同じの持ってるけど。

私のをそのまま譲ろうとも思ったけど、母の反応を見ていると「MY万年筆」が欲しいんだと思えました。譲られるより、新しいものを買いたいんだ。

たまに思うけど、欲しいと思ったものは、自分でお金を出して買いたい。お金を貯めて買いたい。例えば子どもがお金を貯めてやっと買おうとしているものを、大人が親切心で買ってはいけない。自分が我慢して手に入れる方が、子どもの心にも残ると思う。

例えは子どもだったけど、大人でも同じかもしれない。いや、そうでない場合も多くありますよ。もちろん!

母には日頃お世話になってばかりなのでプレゼントする気でいたけど、そうなると自由に選べなくなりそうだしその話はしなかった。母も値段を一切聞かずに、書き味だけで決めた。

そして今取り寄せているけれど、話を聞いてるうちに分かったことが。

「母はシャーペンを使えない。」(筆圧が高すぎるため)・・・試筆をそっと書いていたことが判明。まあ店主に何とかしてもらいましょ。

インクは「店主さんのハガキの色」と、パイロットのブルーに決まった。気に入ったんですね。実は何でも書く人だったことも分かり、実用的に使ってくれそうです。私の心配としては、「リザーブタンクをきちんと説明できるだろうか」ということだけ・・。

 

今回のテーマは贈る万年筆・・のはずでしたが、ちょっと外れてしまいました。その人にとって、手にした万年筆といい関係を作ってくれたらと思います。

 

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2015年3月10日 13:28に書いたブログ記事です。

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