2015年11月アーカイブ

映画の中の万年筆~Y田女史の場合~

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どうも、前回から本ブログに、急に参加させていただいておりますY田です。

前回の内容は非常に真面目で、つまらなさすぎたなあと思っておりますので、今回は多少は軽いノリで書かせていただこうと思います。

さて、今週のテーマは、「映画の中の万年筆」ということで、まあ「何か書かなアカンなあ~」と思って、いま適当にパソコンの画面に向かっております。ちなみに何の文章構成も考えずに書いておりますので、多少の文章のおかしさは勘弁して下さい・・・。

 今週の「映画の中の万年筆」というテーマは、誰が発案したのか知りませんが(って嘘、知っていますよ、S糖さん)、普段から映画を観ない私にとっては大変難しいものであります。「映画の中に登場する万年筆って!そんなん知りませんよ!」って感じです。

まあ、唯一思いあたるのは「クローズドノート」です。この映画、沢尻さんの発言で有名になりましたよね。マスコミでは彼女に対してすごい批判的な論調でしたが、私は彼女の発言に対して何の不快感も覚えませんでした。むしろ、「優等生ではない感じこそ、The女優」という感想さえ抱きました。

 あっ、脱線してしまいました。本映画に登場する万年筆は複数ありますが、私の印象に残っているのは、「中屋万年筆の赤溜」です。一般的に「The万年筆」の印象で知られるモンブランでも、国内メジャーどころのパイロットでもないところが良いです。中屋って、いいとこついてきますね~、作家さん。

中屋は好きなタイプのブランドです。何故かって?!うまく説明できないですが、ナミキのように凄いハデハデ高級路線(もちろん、それはそれで良いですが)ではなく、手頃な価格帯で漆・蒔絵万年筆を提供してくれて(といっても、一般感覚でいう筆記具としてはべらぼうに高いとは思いますが)、それでいて品質も良いからです。また、とても一見地味に見えても、「溜透かし」といった万年筆マニアを唸らせる技法を使ったりするところに奥行きを感じさせてくれるからでもあります。

 FullSizeRender[1].jpg

やっと、ここからが本題です。この写真の「青溜透かし」という技法を使って龍の絵を書いてある万年筆、とても良いでしょ!今までかなりの本数を手にしてきた(ほとんど生活費のたしに売りましたが(バカですね)私ですが、その中でもお気に入りの逸品です。

使えば使うほど溜塗りで描かれた「龍」が浮かんできます。また、この青というより緑に近い青緑の色が大変美しい。加えて書き味も最高です。ペン先がとてもしなやかでインクフローも適度です。いとおしすぎて、龍の模様をはっきり浮かび上がらせるために軸を触るのが寝る前の日課になりつつあります。

これは売りません(多分)。いつもお世話になっているFさんが数年後に引き取ってくださると、おっしゃってくれておりますが、手放しませんよ~。た、た多分・・・。大事につかって熟成させたいと思います。が、気分屋な私の未来は自分でもわかりません。数年後、手元に無くても誰も指摘しないでください。

 

映画の中の万年筆~S等氏の場合~

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映画の中に出てくる文房具という趣のあるタイトルで、今月は書くという事で、ネットで「映画」「万年筆」「文房具」で、ググってみたが、ほぼ皆無でした。

そこで私の頭の中をあけて、残っている脳みその中にある記憶容量の場所を少しのぞいてみたんですが、蜘蛛の巣以外には2つの映画の記憶しかありませんでした。しかもどっちも趣とかとはないです。

一つはウィルスミスが弁護士役で出ていた映画で、オメガの時計とモンブランの万年筆を持っていたというものすごくベタな設定でした。ちなみに私が見る映画なのでアクション映画です。法廷物ではありません。

登場していたオメガの時計は確か金色で3針、革バンドだったと思います。モンブランはたぶん149でした。なかなか渋い組み合わせでした。

知り合いの弁護士の先生の腕時計は、シチズンの1000円くらいの物だったし、(しかもそれを私に自慢げに見せる)、ボールペンも日本製の100円くらいの物だった事を考えると、モンブランや高級時計 = なにかの先生というイメージは植え付けかなーと思います。

ですので、昔、テレビで銀座のママは相手の時計でその人を見るっていうのは、かなり薄い考え方だなーと思いました。

ちなみに、その人の事務所にある誰も座らない椅子や机は、後で聞いたら中国製の本物のアンティークで値段は100万円以上でした。そら誰も座らんわと思いました。


もう一つは最近のスタローンの映画です。映画も「消耗品」というタイトルで、脳筋アクション映画で面白かったです。その中で消耗品のチームのボス的なスタローンが持っていたペンがモンテグラッパのカオスというペンでした。(気になる方はぜひ検索してみて下さい)

実は映画より先にこのペンをモンテグラッパのカタログで知っていました。見た当時は誰がこんな派手なペンを使うのかな〜と不思議でしたが、実際にスタローンが映画の中で使っているのも見たら、なかなか自然にかっこ良く見えました。しかも案外、持ちやすいのではないかととさえ思ってしまいました。

 エクスペンダブルズ[1].jpg

お店の中古委託品コーナーに並んだら買ってしまうかもしれません。

ちなにみこれは映画の中での何かのエンブレムみたいです。

 

時計も売っていますので、セットで購入すれば、なかなかの迫力です。(はい、検索して下さい)

* モンテグラッパの普通の万年筆はY氏のお店にあるので、興味のある方はお店の方まで。

 

映画の中のものたち

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私が中学生くらいの時、テレビで放映していたBBCドラマが大好きでした。

それはジェレミーブレッドの「シャーロックホームズ」であったり、アンジェラ・ランズベリーの「ジェシカおばさんの事件簿」であったり、ジュリア・マッケンジーの「ミス・マープル」でした。

Holmes.jpg

Jecika.jpg

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どれも探偵もので物語としても魅力があったのですが、私が何より好きだったのはその背景にある風景や部屋の雰囲気、着ている洋服や持っているものたちでした。

登場人物の多くは紳士淑女で、男性はシルクハットを被りステッキを持っていて、パイプを吸っている。とても男らしい。

淑女は引きずるほどのロングドレスを履いていて、ウエストは細く締めて髪を結い上げ帽子をかぶっている。とても女らしい。

ホームズは町中だったけど、他の2人はおばあさんなだけあって、湖水地方のような少し田舎の小さな一軒家に住んでいて、事件の合間に見える彼女たちの生活風景がたまらなかった。

彼女たちはどこまでも自然体で、生活風景もとても自然。

編みかけのニットが入ったかごが置いてあり、テーブルの脇には常に大きなティーポットがある。暖炉のそばにはすぐに飲めるようにお酒が置いてあって、柄のたくさん入った壁紙には家族の写真が所狭しと飾ってある・・・

なぜ、その風景や世界観に惹かれるのかよく分からないけど、ずっと大好きでした。

といって、好きにできる家があるのにそんな風にはなっていないので、やはりドラマの中の世界が好きなのだと思います。

もちろん、それは持っているものにも言えます。

ワトソンが持っている小さな手帳と銀のペンシル。ベストのポケットからさっと出して、ホームズの指示や聞き取り調査した事を書きつけています。

ミス・マープルの何でも出てくる小さなバックや、ジェシカおばさんの鮮やかな色のニットも記憶に残っています。

職業柄、ドラマや映画に出てくる文房具には敏感なのですが、この世界の中にあるものは全て魅力的に見えます。

どれもしっかり使われていて、使い手の生活の中に存在しているから・・なのではと思っています。

今月のテーマは、映画に出てくる万年筆店です。各人が同じテーマで週1回交代でブログを書きます。毎週火曜日に更新しています。

 

文房具が出て来る映画はきっとたくさんあるのだろうと思いますが、万年筆を最も分かりやすく取り上げていたのは2007年9月公開の「クローズドノート」だと思います。

 

これで万年筆は誰もが注目する華やかなものになってくれると、万年筆の業界の夢を乗せた映画でしたが、ちょっとしたハプニングのせいか、映画の歴史の中に埋もれようとしている作品です。

 

この映画の原作小説をお客様から勧められて読んでいました。

 

けっして派手ではない世界である万年筆やお店、それを使う人にスポットを当てた小説が書かれるとは思ってもみなかったので、大いに驚き、大変面白く読みました。

 

この小説のように若い女性が万年筆の興味を持ってくれたらいいなと思い、何か普段の仕事に希望のようなものが見えました。

 

小説を読んだ時はまだ自分が店を始めるとは思っていなかったけれど、映画の公開は店がオープンした直後で、縁のようなものを勝手に感じていました。

 

恥ずかしながらストーリーはあまり覚えていないけれど、そのお店の様子やその時に感じたことはすごくよく覚えています。

 

少人数のスタッフの小ぢんまりとした店でしたがペン先調整をする職人さんのような店主が奥の工房にいる、万年筆調整販売の店で形こそ違うけれど、自分がやろうとしていることとあまり変わらない。

この映画の舞台となっている万年筆店はどこのお店をモデルにしたのだろう。

 

数は少ないけれど、ペン先調整を特長にしている万年筆店は当時もありましたが、そのどことも似ていなかった

これはきっと映画製作スタッフたちの理想の万年筆店なのだろうと思います。

 

小説を読んだ1年後、店作りの正解について考え続けて、この時ばかりは神を信じましたがたまたま神様が教えてくれた店が今の店だったけれど、店作りに正解はなくて、それを作るのは夢やロマンだと今では言うことができる。

 

理想の万年筆店を示したという点でも、万年筆を華やかなものにしようとしたという点でもクローズドノートはとても意義のある映画だったと思いました。(Y)

 

 クローズドノート.jpg

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