映画の中のものたち

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私が中学生くらいの時、テレビで放映していたBBCドラマが大好きでした。

それはジェレミーブレッドの「シャーロックホームズ」であったり、アンジェラ・ランズベリーの「ジェシカおばさんの事件簿」であったり、ジュリア・マッケンジーの「ミス・マープル」でした。

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どれも探偵もので物語としても魅力があったのですが、私が何より好きだったのはその背景にある風景や部屋の雰囲気、着ている洋服や持っているものたちでした。

登場人物の多くは紳士淑女で、男性はシルクハットを被りステッキを持っていて、パイプを吸っている。とても男らしい。

淑女は引きずるほどのロングドレスを履いていて、ウエストは細く締めて髪を結い上げ帽子をかぶっている。とても女らしい。

ホームズは町中だったけど、他の2人はおばあさんなだけあって、湖水地方のような少し田舎の小さな一軒家に住んでいて、事件の合間に見える彼女たちの生活風景がたまらなかった。

彼女たちはどこまでも自然体で、生活風景もとても自然。

編みかけのニットが入ったかごが置いてあり、テーブルの脇には常に大きなティーポットがある。暖炉のそばにはすぐに飲めるようにお酒が置いてあって、柄のたくさん入った壁紙には家族の写真が所狭しと飾ってある・・・

なぜ、その風景や世界観に惹かれるのかよく分からないけど、ずっと大好きでした。

といって、好きにできる家があるのにそんな風にはなっていないので、やはりドラマの中の世界が好きなのだと思います。

もちろん、それは持っているものにも言えます。

ワトソンが持っている小さな手帳と銀のペンシル。ベストのポケットからさっと出して、ホームズの指示や聞き取り調査した事を書きつけています。

ミス・マープルの何でも出てくる小さなバックや、ジェシカおばさんの鮮やかな色のニットも記憶に残っています。

職業柄、ドラマや映画に出てくる文房具には敏感なのですが、この世界の中にあるものは全て魅力的に見えます。

どれもしっかり使われていて、使い手の生活の中に存在しているから・・なのではと思っています。

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このブログ記事について

このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2015年11月 9日 18:10に書いたブログ記事です。

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