今凝っているもの~児島を訪ねる~

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今月のテーマは「今凝っているもの」です。各人が自分のこだわりについて語ります。

私は凝っているものを求めた旅ついて書きました。

 

凝っているかどうか分かりませんが、モノとして革靴が好きで、革靴を引き立てるような服装に興味があります。

ペン先の調整を生業とする人間として、インクが飛んでも目立たない服装をしないといけないと、昨年からデニムのズボンを履くようになりましたが、デニムは革靴ととても相性が良いと思っていて、それでデニムを履くようになったとも言えなくもない。

 

最初は、初めて買う万年筆としてペリカンを選ぶようにリーバイスを選びました。その世界を知るためにスタンダードな定番を押さえたいと思いましたが、すぐに日本のご当地ジーンズに興味を持ちました。

妻もデニムの服装をすることが多く、二人でいつか行ってみたいと、岡山県児島のジーンズストリートに憧れていました。

瀬戸大橋の起点の児島は、神戸から充分日帰りすることはできるけれど、そちらの方に行く用事がなかなかなく行けずにいました。

 

3回の書道教室が休みの120日、明後日東京のイベントに発つという日でしたが、思い切って二人で児島を訪ねました。

児島だけではさすがにもったいないと思いましたので、倉敷美観地区にある雑貨メーカー倉敷意匠のお店をゆっくりと見てから行きました。

 

倉敷.jpg

 

児島に着いた時には陽の光が黄色くなっていました。

以前繊維産業で大層栄えた児島は、今は見る影もなく、とても寂しい印象の町に見えましたが、見ていて心迫るような陰影のある風景でした。

駅前は何となく今風に整備されていて、公共の施設は新しくきれいにされているけれど、人通りは少ない。

その他の場所は時代に取り残されたように昭和の雰囲気が漂っていました。

銀行だった石作りの小さいながらも立派な建物が商店街の中心にあるのは、地方の古くからある商店街によくあるレイアウトです。多くのお店のシャッターが閉まっている中、ジーンズショップが点在していて、そこだけ人の出入りがあり、手が入っているようでした。

 

ジーンズストリート.jpg

 

デニムという自分にとって今が旬の新しいものを、昭和を感じさせる懐かしくも少し胸が痛くなるような通りで見て歩くアンバランスさを感じながら、開店しているお店を1軒ずつ見て歩きました。

二人ともカメラを提げていたので所々で写真を撮りながら歩いていると、この冬一番という寒気に覆われていたにも関わらず寒さを忘れました。

 

他にもいろんなブランドがあり、もっと強烈なこだわりを感じさせるお店もありましたが、程良いこだわりがスマートで共感できると思っていたジャパンブルージーンズでゆっくりと時間をかけてズボンを2本買いました。

スタンダードなストレートは外せない1本ですが、テーパードのものは靴がとても美しく見えることが分かり、今まで履いたことのない形でしたが買ってきました。

洗うときっと色は少しずつ落ちていってしまうけれど、濃い藍色がとても好きだと思いましたし、ザックリした生地の質感、硬さがとても気に入りました。

 

ジャパンブルージーンズ.jpg

 

最近はネクタイを全くしなくなりましたが、デニムのシャツにデニムのネクタイならたまにしてもいいと思いながら見ていたら妻が買ってくれると言うので当然買ってもらいました。

ネクタイを買ったお店で昔栄えていた頃の話を聞きました。

町の産業の全てだった繊維はアジアの国々の安いもの登場で衰退し、たくさんの人がこの町からいなくなりました。

町の復興の希望となったジーンズも、ファストファッションの台頭で苦しんでいる。

一部の人は安いものに流れるかもしれないけれど、こだわりを失わず、自分たちらしさを持ち続けて、良いものを作り続けているから共感する人は児島のジーンズを買ってくれていて、苦しみながらも生き残っているのだと思いました。

 

またこの店に来たいと思わせる楽しい買い物をして店を出ると、外は暗くなっていました。

自分が住む街とはあまりにも違った場所で夜になると少し心細くなるけれど、その感覚も好きだと確認しながら車に乗り込みました。(Y)

 

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コメント(2)

お久しぶりです。
覚えていてくださいますか?
すっかりご無沙汰しています。

最近仕事で、ジャパンブルー、桃太郎ジーンズなどとかかわりがあり、うれしくなって書き込みをしています。
ブレることなく、お仕事を全うなさっている、ほんとうにすばらしいと思います。

なかなか神戸には行けませんが、HPやブログを拝見して、
とてもうれしく思っています。

今度お越しのときは、ぜひお声を掛けてください。
ジャパンブルーはほんとうに素晴らしく、
ヨーロッパに進出して行こうとしています。
きっとコンセプトがお気に召すと思います。

川野さん お久しぶりです。ブログソフトの扱いが難しくて、コメント把握できておりませんでした。返信が遅くなりまして、大変申し訳ありませんでした。
もちろん覚えております。当店創業時には大変お世話になり、店を始めることができたのは川野さんのアドバイスもあったからです。
ぶれずにできているかは分かりませんが、変わらずにやっております。
最近児島ジーンズが面白くてハマっています。その製品も、あり方も好きでロマンを感じています。
ジャパンブルージーンズのお仕事をされているとのこと、素晴らしいです。
お互い頑張りましょう。またよろしくお願いいたします。

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このブログ記事について

このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2016年2月 2日 10:06に書いたブログ記事です。

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