雨~S等氏の場合・恐怖の天候(海外編)~

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 みなさんこんにちわ。Sトーです。今月は雨の話です。

これは恐怖の雨の話です。

 

恐怖の天候(海外編)

その午後、遠くからどっどっどっどっ、ガンガンガンという音が聞こえてきた。

当時、私はペットの犬をテニスコートに放して遊ばれていた。いや遊んであげていた。

しかし、遠くから響く、低い音は徐々に迫っており、私は少し不安になった。

私のいた場所は、周囲の街や港まで見渡せる小高い丘の上にあった。遠くには行き交う船も見えた。

しかし、その時は周囲の景色は霧状の灰色の何かで隠れており、どうもその灰色の霧の中から低い音は聞こえてきていた。

更に目をこらすと、私と犬以外には周囲に誰もいない事に気づいた。

やがて全く視界を遮るような灰色のカーテンのようなものが徐々にこちらに迫ってきた。

それはみるみる近づいてきており、気がついたら前方100メートルくらいまで来ていた。

その正体は「雹」だった。

直径5センチから10センチくらいの「雹」が一斉に大量に空から降りそそぎ、それが灰白色のカーテンのようになっていた。

その時、この飼犬がテニスコートの鍵を内側から自分で開けて脱走した。

普段からこいつは私の言う事はまず聞かず、自分が気が済むまで外で遊ぶタイプだった。そして気が済んだらいそいそと餌を貰いにいつも小屋に戻ってきていた。

ということでこいつはまた気が済むまで外で遊ぶつもりだった。

つまり、100メートルまで雹の嵐が接近しており、それに見とれていた私の背後で、こっそり鍵を外して反対側に全速力で脱走する犬1ぴきという光景だ。

 

正直あいつの命は諦めようと一瞬思ったが、きっと幽霊になっても、毎晩遊んで〜といって私を睡眠不足にするだろう。

むしろその面倒より、雹が勝つか、私が勝つかの勝負を挑んだ方がまだましだったので、私は「ご飯が出来たよー」と呼ばれたときと同じ速度で、その犬を捕まえに、向かった。

ところで全力で逃げる犬を走って追う飼い主はバカである。

なぜなら、私はそれで犬を捕まえたことが1回もない。

私はいつもやつには心理戦を仕掛ける。

この時は、わざと後ろを向いて徐々に近づき、時々止まって、私はお前に全く興味がないという態度を見せ、やつが安心した途端に首根っこをつかむ作戦に出た。

しかし私はプレッシャーに弱い。

実際にどうやって捕まえたのか実は憶えていない。

結果的には近くのテニス小屋の軒下に犬と逃げ込み、その次には周囲は爆音と共に周囲の視界が全て灰白になったことくらいしか記憶にはない。

もし当たっていたらぼこぼこになっていたと思う。

なお、雹って結構美味しそうな形をしていたのは、本当に余談です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2017年6月20日 17:09に書いたブログ記事です。

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