雨~スタッフMの場合~

| コメント(0) | トラックバック(0)

img_296886_26124962_1.jpgジーンの様な大人の男になりたい(雨天時のみ)

雨は条件さえそろっていれば好きな天気であります。

雨に濡れてもいい靴で、濡れて型崩れしても気にしない服で、革製品を身につけていないとき、です。

大人と呼ばれる年になってからというもの、この条件はなかなか満たされず、雨を満喫できずにおります。

先輩スタッフKは雨に濡れるのが好きだったと書いておりますが、味わう気分は違えどその気持ちはよくわかります。

小学生の頃、下校の時に大雨が降っていて、迷い無く傘をたたんでずぶ濡れになりながら帰ったことがあります。

髪が濡れればぬれるほど、服が重くなればなるほどなんだか楽しい気持ちになりました。

通学路の途中、雨樋が壊れて滝のように雨水をたたき落とす家があり、赤白帽をぬいで脳天に打ち付けて瞑想(?)。

だだだだだ~っと頭蓋が震えて鼓膜が震えて、視界はレトロガラスを通しているかのようにぼやけたりゆがんだり。

普段聞くことが出来ない音と振動、普段ではあり得ない屈折の仕方で目に飛び込んでくる光、濡れたアスファルトや土の匂い、皮膚の表面を伝い流れる水の冷たさと空気の温さ。

中途半端な雨ではとうてい味わうことの出来ない体験です。

その滝の水を長靴いっぱいに溜めて一気に足を突っ込むのはもう最高で、何度も繰り返しやっておりました。

体がより多くの水に触れていられるかが勝負で、水に濡れている部分はとても安心できました。

ここで重要なことは、この憩いの滝は人通りの全くない家と家の間の抜け道のようなところに存在していたと言うことです。

おかげで悪い噂は立たずにすみました。

しかしそこから家までの5分間は普通の道なので普通に変な物を見る目で見られました。失敬な。

そんな滝行も中学校入学と共に卒業することになります。

制服で濡れるわけにはいきませんので卒業です。

その代わり、水泳部の部活中に大雨が降ってきたらシリコンキャップもゴーグルもとって雨に打たれました。

このとき周りの人間はもちろん白い目で見て・・・こないで、僕のあまりの真剣ぶりに感化されてか同じく雨に打たれておりました。

先輩も後輩もなぜか付き合ってくれました。

暇だったんでしょうね。

ちなみに部活中に雷が一度でも鳴ると活動中止になります。

集団感電の危険がありますので。

皆さんもお気をつけ下さい。

そして高校に入学し、やっぱり水泳部に入部した僕はやっぱり大雨に打たれていました。

やっぱり心地良い。

高校生になって変わったことと言えば通学方法で、中学までは家から徒歩で通学していましたが、中学校と隣接するこの高校では自転車通学が認められ、自ずと雨具が傘からカッパに替わりました。

カッパを着て自転車に乗ったことのある方ならご存知かと思いますが、カッパはとっても面倒くさい雨具です。

脱ぐにも着るにも一度靴を脱がなくてはならないし、第一靴は全く守られていない。

完全防備かと思いきや、靴と手と顔面は丁度鬱陶しく感じる程度に雨に濡れる。

梅雨のストレスを覚えた高校生活でした。

そんな高校生活2年目の夏休み間近の大雨の日、駐輪所で友達とカッパを着ようとしていた時の事です。

ッザーーーッ!!とトタンを打つ雨音を聞いていたとき、時間がすぅっとスローになった感じがして立ちすくんでしまいました。

友達たちがなにやらしゃべっているけれど何も聞こえず、スローな感覚の中でもたもたとカッパを着ている友人を見ていると、

急に「しゃらくせぇ!」と言う思いがこみ上げ、「しゃらくせぇ!」と叫んでカッパをかごに叩きつけ、友達を置き去りにして自転車に飛び乗りました

駐輪所から校門までのわずかな距離でも十二分にずぶ濡れになりそのままスピードを上げて校門を飛び出しました。

その途中仲の良い先生から「何しとるっ!」とか「カッパ着ぃ!」とか「へそ出すなっ!」とか叫ばれましたが、「しゃらくせぇ!」と叫び返し猛スピードで走り去りました。

スピードに乗った体が受ける大粒の雨粒は、全身にデコピンを食らっているかの様な衝撃でしたが、今まで我慢してきた分にはまだまだ足りないと言う謎の感覚に後押しされ、体力的にも全盛期の僕は常にトップスピードのまま走り続けました。

やはり小学生の頃とはわけが違う、滝行よりも刺激的な雨との触れ合いを存分に楽しみました。

自然ってすごい。

途中のコンビニで止まっていると遠くの方から「N樹~~~!!」と叫びながら近寄ってくる友人たちの姿が。

慌てていたのか下だけカッパを着ている者もいれば上だけ着ている者もいて、そのあまりの潔くない姿に笑いと怒りがこみ上げ、「しゃらくせぇ!」と全てはぎ取ってやり、仲良くずぶ濡れになりながら帰宅しました。

週があけ、登校すると校門前で服装検査をしている先生に呼び止められました。

整髪剤でハリネズミみたいになっている頭髪については一切触れられず、首根っこ捕まれて自転車からそっと降ろされコブラツイストをキメられ、めりめりひねり上げられながら耳元で「げんきそうやなぁ!馬鹿は風邪引かん言うからなぁ!」と言われ、

不可抗力で見えているお腹をにやにやしている別の生活指導の先生に「へそ出すなぁ!」と長い竹の定規でピシピシ叩かれ、結局先生4人がかりで弄ばれ釈放されました。

ホームルームの時間にお腹をなでていると、クラス全員の前で先生に「風邪を引かない程度に、ほどほどに」と注意され、お母さんまで見てたのか(温和な女性教師でお母さんと呼ばれていた)と恥ずかしくなっていると、

良いタイミングでくしゃみが出て何故かチンピラみたいな友達にそのまま謎の胴上げをされ謎の拍手が起こるという謎の思い出が、梅雨になると蘇ってきます。

その後卒業までほどほどに雨を楽しみました。

今では香を薫いた部屋で温かい飲み物を飲みながらしっぽりぼ~っと眺めるのも乙なものだ、と思ったりしています。

内心うずうずしておりますが。

しかし今年の梅雨はしゃらくせぇ感じですね。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://writinglab.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/293

コメントする

このブログ記事について

このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2017年6月26日 22:26に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「雨~S等氏の場合・恐怖の天候(海外編)~」です。

次のブログ記事は「旅について」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。