ペンの書き味~スタッフMの場合~

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万年筆の書き味ですか。

そもそも私の場合、このお店で働きはじめるまで中字か太字の万年筆しか持っていませんでした。

初めて手に入れた万年筆はPelikan M640 ポーラーライトの中字。

fullsizeoutput_60.jpegF氏に頂いた10倍ルーペを使い撮影

まるで紙に触れていないかのような滑らかな書き心地に衝撃を受け、これ以来、何か物を書くとなれば複写式の紙や大学のテストの答案用紙以外のほぼすべてにこの万年筆を使ってきました。

これがきっかけで万年筆は中字が一番という強い思い込みが生まれ、新たに万年筆を選ぶ際に中字以上の物が眼中にない状態にまでに発展。

中字or太字の万年筆生活を長らく送ることとなりました。

しかしながら、そんな好みばかり追求していると人様に自分の字を読んでもらうという事を失念してしまうようで、お手紙や共用のノートに記載する際に他の人にとって読みづらくなってしまいます。

やはり書道の筆のように用途に合った字幅選びが大切なのだと気が付き、細字の物を使い始めました。

細字になればペンポイントは小さくなるので紙と触れ合う面積が小さくなり、どうしても書き心地が硬い印象になりがちです。

溶けかけの氷の上をなぞるような滑らかでしっとりとした書き味が好みだった私には少々物足りなく感じ悶々とした気持ちで細字を使っておりました。

ところが、綺麗な字を書く事を強く意識した時に細字の書き心地に感謝することとなりました。

細字で適切なインクフローの万年筆は日本語を書くときに大切な止・跳・払がとても書きやすく、つまり綺麗な字が書きやすい(個人的比較)。

中字の滑らかな書き味を楽しむために書いていた時は止もなければ払もなく、払に至ってはオーバーランしてしまっているという始末。

硬くブレーキ感があると思っていた書き味が今では心強く思うようになりました。

そして仕事の都合上様々なペン先を観察し試筆をしていると、このペン先ならば大学ノートに・これならばハガキの表書きにあっているだろうなぁ等と考えることが出来、かつ適正な書き味と不適正な書き味との違いを知ることができます(福利厚生)。

私がかつて細字に対して抱いていた「硬くブレーキ感がある」と思っていた書き味は、中字や太字と同じ様に扱っていたためペン先が悲鳴をあげていたのだと気が付きました。

それ以来、さらに文字を書くことが楽しくなり、中字も太字も止・跳・払を意識して書く様になりました。

不思議なもので、どの字幅もどの書き味もこちらが意識して扱えばそれに応える様に様々な反応をしてくれている様に思います。

 

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このページは、旅の扉 writing lab blog 管理人が2018年7月17日 11:36に書いたブログ記事です。

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